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へぎそば&ご当地料理 … 「須坂屋そば(すざかやそば)」(新潟)

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 昨日の初めての札幌に続き、今日は初めての新潟。

 やって来たのはJR新潟駅・万代口から徒歩4分ほどのところにある「須坂屋そば 新潟駅前店」だ。

 店の看板にもドーンと出ている、新潟名物の『へぎそば』を筆頭に、新潟の郷土料理で飲むことができる大箱店だ。

 午前11時から深夜午前0時まで、中休みなしで13時間営業というのも嬉しいではありませんか。

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 ビルの1階から3階までが1軒のお店で、カウンター席、テーブル席、小上り席、座敷部屋を合わせて、全部で100席。

 ひとりの私は、入口を入ってすぐ右手のカウンター席の1席に案内された。

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 カウンター席は、壁に作り付けの食卓テーブルのような造りで、両側の短辺に一人ずつ、真ん中の長辺に二人の合わせて4人が座ることができる。

 残る1辺である壁際の上部にはテレビも置かれていて、ひとり客でも快適に過ごせる席になっている。

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 『まずはビールをもらおうかな』と思いながらメニューを見ていると、「十全茄子じゅうぜんなすの浅漬け」(単品470円)と「新潟えだまめ盛(100g)」(単品550円)、そしてサッポロの『新潟限定ビイル』である「風味爽快ニシテ(生ビール)」(単品640円)がセットになった、「にいがた夏セット」(1,500円)というのがあったので、それから始めることにした。

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 すぐに出される生ビール。ジョッキまで専用のものなのがいいですね。

 サッポロビールのサイトによると、新潟からは、日本のビール産業黎明期を開拓した人物が数多く輩出されており、サッポロビールの歴史も新潟なくしては語れない。そんな新潟に感謝を込めて、この麦芽100%の「風味爽快ニシテ」が造られたんだそうだ。

 なにしろ『新潟限定ビイル』なので、私自身も「風味爽快ニシテ」を飲むのは、これが初めてだ。

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 「十全茄子の浅漬け」と「新潟えだまめ盛」もやって来た。

 生ビールも合わせた3品を別々に注文すると1,660円になるところを、「にいがた夏セット」では1,500円と、ほぼ1割引きで提供してくれているんですね。

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 十全茄子というのは、新潟県下越地方の十全村(現在の五泉市の一部)で誕生したナスの品種で、新潟県の地域ブランドになっている。

 浅漬けにしていただくのが美味しいんだそうで、練りガラシも添えられている。

 おぉ~~っ。これはビールよりも日本酒向けですね。しばらく取っておきましょう。

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 枝豆のことも、出張が決まって事前に調査するまで、まったく意識したことはなかったのだが、新潟県は日本でも有数の枝豆産地で、全国1位の作付面積の中で、約40種類もの品種の枝豆が、5月から10月にかけて、途切れることなく栽培されている。

 これはもう間違いなく夏の生ビールにピッタリのつまみだよねぇ!

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 枝豆で生ビールを飲み切って、残しておいた十全茄子には「吉乃川」(440円)の燗酒である。

 徳利のふちまで、ぴっちりと燗酒が入ってるのがいいよね! 今夜もモッキリだ。

 予想していたとおり、十全茄子の浅漬けには、日本酒が合う!

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 十全茄子の浅漬けで、新潟の地酒をいただいた後の料理は、実はこの店に来る前から決めていた。

 「新潟三昧セット」(700円)だ。

 これは「佐渡エゴ」(単品450円)、「のっぺ」(単品650円)、「栃尾油揚げ」(単品560円)を、少しずつ盛り合わせたもの。

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 合わせるお酒を、ずらりとそろっている新潟の地酒にするか、それとも蕎麦屋ならではの蕎麦湯割りにするか。

 ちょっと迷って蕎麦焼酎「粋蕎(いっきょう)」(500円)の蕎麦湯割りにした。

 蕎麦湯がとても濃厚で、いいではありませんか!

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 「佐渡エゴ」は、エゴノリという海藻を煮溶かして固めたもの。

 弾力感としては、ところてんより硬く、コンニャクよりは軟らかく、といったところだろうか。

 辛子酢味噌ともよく合っている。

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 「のっぺ」は新潟の郷土料理の代表格で、里芋を主材に山の幸、海の幸を加えて煮込んだもの。

 新潟のいろんな店で出される「のっぺ」だが、味つけや材料がそれぞれ違うそうだし、提供の仕方も冷たかったり、温かかったりと、これまたお店によって異なるそうだ。

 ここ「須坂屋そば」では、冷たい「のっぺ」を出してくれた。

 イクラやイカ刺身も入ってるのがいいなぁ。

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 「栃尾油揚げ」は、今や東京でも食べることができるほど、全国区の料理になっている。

 『少しずつの盛り合わせ』でも、これだけの量があるんだから、本格的に一人前をもらったら、ものすごい量なのかもしれないなぁ!

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 続くお酒は、さっき燗酒でいただいた、新潟長岡市の吉乃川株式会社が造っている甲類焼酎「新潟焼酎」(450円)の蕎麦湯割りだ。

 「新潟焼酎」という名称に惹かれた次第。

 甲類焼酎だけに、まったくクセがなくて、蕎麦湯そのものの味わいを、より強く感じることができる。

 全体的なコクは、やっぱり蕎麦焼酎のほうが濃いなぁ。

 でも、こうして同時に二つ並べて、飲み比べてみなければわからないぐらいのレベルだ。

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 最後に、つまみと〆を兼ねて「もりそば」(700円)を注文すると、すぐにたっぷりの『そばつゆ』が出された。

 この店の名物は『へぎそば』なんだけど、一番小さくても「へぎそば小(1.5人前)」(1,100円)となる。

 ちなみに『へぎそば』の『へぎ(片木)』というのは、そばが盛られている木箱のこと。その『へぎ』の上に、一口分ずつ楕円形に盛り分けてくれるのが『へぎそば』の大きな特徴だ。

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 「もりそば」は、その『へぎそば』と同じ蕎麦1人前を、普通の『もりそば』のように盛って出してくれるのだ。

 『へぎそば』の蕎麦は、つなぎに海藻の「ふのり」を使っているのが特徴で、独特の歯ごたえとつるりとした喉ごしが楽しめる。

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 追いかけるように『そば湯』も出してくれたので、「もりそば」の最後の何口かは、『そばつゆ』に『そば湯』を足して、「かけそば」のようにしていただいた。

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 ゆっくりと2時間半ほど新潟の郷土料理を楽しんで、お勘定は4,290円のところ、新潟駅前のホテルでもらった10%オフクーポンで、3,861円になりました。

 どうもごちそうさま。すべて美味しかったなぁ。

店情報YouTube動画

《令和6(2024)年7月11日(木)の記録》

(食べログ) 須坂屋そば 新潟駅前店そば(蕎麦) / 新潟駅

 

◆ ◆ この日の追加情報 ◆ ◆

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 新千歳空港を午前9時半に出発すると、1時間ちょっとで新潟空港へ。

 そこからリムジンバスに乗ると、11時過ぎには新潟駅に到着した。

 午後からの仕事は、新潟駅を12時半ごろに出発して、駅前のホテルに荷物を預けてから向かうぐらいでちょうどいいので、1時間半ぐらい時間がある。

 う~む。この時間を過ごすとなると「サイゼリヤ」かな。

 そんな思いで、新潟駅とつながっているショッピングセンター「駅ビルCoCoLo」の中にある「サイゼリヤ」に向かうが、なかなか店にたどり着かない。

 「サイゼリヤ」があるはずの南館3階のフロアを、あっちに行ったり、こっちに行ったりとウロウロとした挙句、ビルの奥のほう、通路の果てのようなところに、ドーンと「サイゼリヤ」があることを発見。あぁ、良かった。

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 いくつか選べるランチメニューの中から、「ほうれん草とパンチェッタのスパゲッティ」(サラダ・スープ付き、500円)をもらった。

 それにしても、「サイゼリヤ」に来てワインを注文しなかったのは、今回が初めてだ。

 改めてまわりを見てみると、駅のすぐ近くということもあってか、若いお客さんが多くて、昼間っからワインをチビチビとやっている年配のひとり客(=仕事じゃないときの私のような客)は、残念ながら見当たらないなぁ。

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 もっと時間をつぶさないといけない場合は、「ランチドリンクバー」(100円)で、コーヒーでも飲みながらゆっくりとする手もあるんだけれど、そこまでの時間はないので、おかわり自由のランチスープをもう1杯いただいて、ゆっくりとした昼食を終えたのでした。

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