そのまま揚げかんぼこ … 立飲み処「紫羊(しよう)」(長崎)

長崎に到着して、ホテルにチェックインしたらすぐに駅前の立飲み処「紫羊」である。
前に来たのは、去年の11月だったので、ほぼ1年ぶりですねぇ。

店の入口にメニューが掲示されていて、店に入る前に『本日のおすすめ』メニューなどを確認できるのもいいところだ。
なるほど、今日の「お刺身」(400円)は「かつおのたたき」と「地だこ」か。

立飲み処「紫羊」は、ビル1階の通路の奥にある。このちょっとした隠れ家感も好きなんだなぁ。

午後6時半という酒場ゴールデンタイムながら、なぜか店内に先客はおらず、まずはアサヒかキリンの中瓶が選べる「瓶ビール」(550円)を、今夜はアサヒでもらって喉を潤す。

つまみの1品めは、店に入る前に目星をつけておいた「地だこ」(400円)である。
この店を紹介させていただくたびに、何度も書いているが、長崎県は漁獲できる魚種は全国で1位(300種以上)、海面漁業生産量は北海道に次いで全国2位を誇る漁業県。
いろんな魚を、安く美味しく食べることができるのである。

そんな「地だこ」をあっという間に食べ終えて、残っているビールに合わせて「枝豆」(130円)をもらった。
この店の支払いは、品物と引き換え払いのキャッシュ・オン・デリバリー。
U字の立ち飲みカウンター上に、いくつか置かれている専用皿にお金を入れておくと、必要な額だけ取って、お釣りを入れてくれるのだ。

アサヒスーパードライ中瓶を飲み切って、続いての飲み物は、この店でのマイ定番、「壱岐ゴールド」(340円)だ。
九州本島と対馬の、ちょうど間あたりにある壱岐(長崎県壱岐市)は、古代から日本とアジア大陸を結ぶ文化交流の要衝の地。麦を原料に中国から伝わった製法を活かして16世紀頃から造られてきた、壱岐独特の焼酎が壱岐焼酎で、壱岐は「麦焼酎発祥の地」とも云われているのだ。

冬場に来ると、これに『おでん』の『揚げかまぼこ』を合わせるのがいいのだが、さすがに猛暑の夏には『おでん』は出されていない。
代わりに何を注文しようかなぁ、と改めてメニューをながめていて気になったのが「かき揚げかまぼこ」(各種150円)だ。

ん? と思ってカウンター上を見てみると、大皿に盛られた『揚げかまぼこ』が置かれている。
そこに並んでいるのは、「いわし」「野菜」「いわしごぼう」「コーン」「えそ」「あじ」「いわしバーグ」「ピリ辛ギョロッケ」だ。
なるほど。冬場には『おでん』のネタとして使われる『揚げかまぼこ』を、夏場の今は、そのまま食べることができるんですね。これはいい!

その中から、まずは「あじ」(150円)をいただいた。
ひとりで店を切り盛りしている女将さんによると、夏場は『おでん』がなくなる代わりに、「かき揚げかまぼこ」を出すようにしているんだそうな。
長崎市は日本一蒲鉾屋さんが多い町でもあるそうで、『長崎かんぼこ』とも呼ばれる『揚げかまぼこ』や、『すり身揚げ』がよく食べられているのだ。

「壱岐ゴールド」(340円)をお代わりして、続いては「いわしごぼう」(150円)をもらう。
イワシの旨みに加えて、ゴボウの自然な甘み。もう間違いなしだ!
『おでん』の出汁つゆの中に旨みが出て行かない分、味わいがより濃厚かもしれない?!
『おでん』もいいけど、そのままの『揚げかまぼこ』もいいねぇ。
夏場の大きな楽しみになりそうだ。

2時間ほど、ゆっくりと立ち飲んで、キャッシュ・オン・デリバリーでの支払い合計は2,060円でした。
どうもごちそうさま。
(食べログ) 立ち飲み処 紫羊 (居酒屋 / 長崎駅前駅、桜町駅、五島町駅)
◆ ◆ この日の追加情報 ◆ ◆

立飲み処「紫羊」からホテルへの帰り道。ちょっと寄り道して、毎日、早朝7時から、深夜0時まで営業している、アミュプラザ長崎本館1階の西友で買い物である。

カップ麺の「ちゃんぽん」でも買って帰って締め括ろうと思ってたんだけど、そのすぐ上の棚に「博多ごぼう天うどん」があることを発見。長崎だけれど、これにしてみよう。

「博多ごぼう天うどん」は熱湯1分「生タイプ」。

カップの中には「めん」と「スープ」、そして「かやく」が入っている。

まずは「めん」だけカップに入れて、熱湯1分で「めん」をほぐしたら、なんとカップ焼きそばのように、「湯切り口」のシールをはがしてお湯をすてるのだ。

その上で、改めてほぐれた「めん」の上に、「スープ」と「かやく」を入れて、お湯を入れたらできあがり。
面白いねぇ。出汁つゆも美味しいではありませんか。

いったいどこで作られたカップ麺なのかと確認してみると、なんと! 愛知の寿がきや食品。
『えっ? なんで?』と思いつつ、同社HPの即席カップめんのページを見てみると、日本各地のいろんなカップ麺を作ってるんですねぇ。初めて知りました。

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