地元のご常連が集う店 … 「丸糸食堂(まるいとしょくどう)」(西舞鶴)
2年ほど前に、飲み友の藤原法仁さんから、「舞鶴に行ったらぜひここに!」とオススメをいただいていたのに、まだ行けていなかったこのお店。今日やっと来ることができました。
店に着いたのは、開店時刻の午前11:30なんだけど、店頭に「ランチ12:00-14:00」という小さな看板が出ていたので、近くを散歩して、改めて12:00に店にやってきた。
すると店内には、すでに大勢のお客さんが座っていて、みんなお茶を飲んだり、水を飲んだりしながらくつろいでいる様子。
開店時刻は書かれているとおり午前11時半で、その時間になると店内に入ることができる。しかしながら、「日替ランチ」(500円)が提供されるのは、12:00~14:00の2時間限定ということのようだ。
店内には厨房前のカウンター席の他、テーブル席が何卓か並んでいて、ずらりと座っているお客さんたちは、地元の年配ご常連客が多いようだ。
女性客が多いのも特徴的かなぁ。数少ない男性客がカウンター席に座っているようなので、私もカウンター席の端っこに座り、まずはセルフサービスでお茶を注いできた。
厨房の中で料理を作っているのが女将さんらしく、おひとりでこの店を切り盛りされているようだ。
まだ誰のところにも料理は出されておらず、みなさん、集会場のような感じで話に花を咲かせている。
カウンター席の何人かは、冷蔵庫からビールや缶チューハイを持ってきて、つまみなしで飲み始めている。
毎日、昼になるとここに集まってきて、近所の仲間同士でワイワイと談笑しながら昼食を楽しむのが習慣になっているんだろうな。
とそこへ、女将さんから「急ぐ人はいますか?」と声がかかった。
ご常連さんたちはみんな、「急ぎませ~ん。ゆっくりでいいよぉ~」なんて答えている。
私も含め、だれも急ぐ人はいないようだ。
女将さんは下ごしらえを終えた料理を、1人前ずつ取り分けてはお盆に載せて、3人分ぐらいずつ順番に持ってきてくれる。
今日の「日替ランチ」は、「おでん盛」、「かれいのからあげ」、「かまあげうどん(小)」、「ライス」。
まっ先にカウンター席の分を出してくれたので、私の分も、すごく早く出てきた。みなさんより遅く来たのに申し訳ありません。
『どの順番に入店したか』ということはあまり関係なく、『どの席から、どの順に料理を出すか』ということが、女将さんの中で決まっているようだ。
「おでん盛」は豆腐、大根、じゃがいも、牛すじ、こんにゃくの5品。
お皿のフチには練りガラシも添えられている。
「かれいのからあげ」の中には魚卵がたっぷりだ。
「かまあげうどん(小)」は、お味噌汁やお吸い物の代わりの一品のようだ。
麺好きには嬉しいですね。こちらはお皿のフチに練りワサビがそえられている。
そして「白菜の漬物」と「ライス」。
これだけの料理が、毎日、違う内容で出されて、しかもワンコイン(500円)なんだから、そりゃみんな、近くに住んでりゃ毎日来るよねぇ。
ここでいったん席を立ち、氷を入れたグラスと、冷蔵庫からは「缶チューハイ(大)」(400円)を取ってきた。
缶チューハイをグラスに注いだら、「日替ランチ」をつまみに一献である。
あぁ~~~っ、美味しいねぇ。
「日替ランチ」以外の料理を注文している人はおらず、3人分ずつぐらい、順番での「日替ランチ」の提供は、今もなお続いている。
お酒は飲まず、食べるだけというお客さんの中には、すでに食べ終えた人もいて、「ごちそうさん。お勘定は、ここに置いとくよ」と女将さんに声をかけて、店を出ていく人も出始めた。
どうやらお勘定の置き場所も決まっているようだ。
このあと、夕方から会食が予定されているので、もっと飲みたいのをグッと押さえて、なんとか「缶チューハイ(大)」1本だけで食事を終えた。
ご常連さんたちが代金を置いていた場所に行って、「どうもごちそうさま」と女将さんに声をかけると、私が常連さんじゃないことは分かってくれたようで、すぐに近くまで来てくれた。
「日替ランチと、缶チューハイを1本、いただきました」と自己申告すると、「缶チューハイは大?」と女将さん。「はい大です」と答えると、「900円ですね」とお勘定を受け取ってくれた。(ちなみに「缶チューハイ(中)」(350ml缶)は1本350円のようです。)
ゆっくりと1時間ちょっとの昼呑みタイム。
夜の部でじっくりと飲んでみたいお店なんだけれど、夜の部も17:00~19:00(18:30LO)の2時間営業と、営業時間が早くて短いのが残念なところだ。
いっそ昼の部で、12:00の日替りランチから始めて、昼の部終了の14:30まで腰を据えたほうがいいのかもなぁ……。
そんなことを考えながら店を後にしたのでした。どうもごちそうさま。
◆ ◆ この日の追加情報 ◆ ◆
西舞鶴駅前にある割烹「あかつき」。舞鶴に来るたびに、ここでの会食を楽しんでいます。
『春の風物詩』として店頭ののぼり旗に掲げられているのが「いさざの踊り喰い」。
実は昨夜、この「いさざの踊り喰い」をいただいたんですねぇ。
大皿でピチピチと泳いでいる『いさざ』を、ポン酢醤油の器に取り分けながらいただきます。
『いさざ』は「舞鶴の旬の特鮮さかな」にも選定されていて、透き通る魚体も美しい!
その後いただいた、「いさざのからあげ」も美味しかったなぁ。
春だけの季節ものだそうですので、来春をお楽しみに!
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