元祖もつカレー煮込み … 「金の字(きんのじ)支店」(新清水)

仕事で清水に来るようになって、今年で5回め。
初めて「金の字」の「もつカレー煮込み」(1本140円)をいただくことができました。
串に刺した豚腸のカレー煮込みなんだけど、清水のご当地名物になるだけあって、美味しいですよねぇ。

清水には、JR清水駅近くの「金の字 本店」(1950年創業)と、静岡鉄道・新清水駅近くの「金の字 支店」(1985年創業)の2店舗があって、今日やって来たのは「金の字 支店」のほう。
名物の「もつカレー煮込み」は、「金の字 本店」の初代、故・杉本金重さんが、満州にいたときに知ったカレーと、名古屋の土手煮をヒントに、独自に考案したオリジナル料理なんだそうです。

今日の宿泊先のホテルは、JR清水駅のすぐ近くなんだけど、「金の字 本店」がいかにも満席っぽく見えたので、歩いて10分(約750m)ほどの「金の字 支店」へとやって来たのでした。

店に着いたのは午後5時半。
「ひとりです」と入ると、カウンターの奥のほうの、ちょうどテレビ前となる席に案内してくれたので、間髪入れず、「ビール大」(700円)と「もつカレー煮込み」(140円)を2本注文すると、あっという間にそれらが出された。
ちなみに「ビール大」は、サッポロラガービール大瓶の他に、キリンラガービール大瓶も選べます。
箸袋に『がんばったね』と書かれているのもいいよね。なんだか癒される。

同じように、目の前のメニューにも、『お仕事ご苦労様です』と書かれている。
自分自身のことを考えてみても、酒場に来るのは、ほとんどの場合、仕事の帰り道。
当たり前のことなんだけど、その時に『がんばったね』とか、『お仕事ご苦労様です』と迎えてくれると、とても嬉しいよねぇ!

ほっこりとした気分に浸りながら、この店ならではらしき、「あか」(170円)と「しろ」(170円)を1本ずつ注文すると、「ごめんなさい、『しろ』は品切れなんです」と、カウンターの後ろの壁にある、売り切れを示す表示板を指し示してくれた。
おぉ~っ、午後4時開店から1時間半後の、この段階で、すでに「しろ」の他に、「すなぎも」(140円)と「鳥なんこつ」(170円)も売り切れてるんですね。

それじゃあと、「しろ」の代わりに注文したのは「レバー串」(140円)。
「あか」はタレ焼きだけど、「レバー串」は塩焼きかタレ焼きが選べるとのことだったので、タレ焼きにしてもらった。
「レバー串」(写真手前)は肝臓、「あか」(写真奥)は脾臓(チレ)である。
ちなみに売り切れていた「しろ」は、胃袋(ガツ芯、豚ミノ)のようです。

「ビール大」を飲み切って、次にいただいたのは「焼酎」(400円)のお茶割り。
「焼酎」の銘柄は麦焼酎「博多の華」で、飲み方は、ロック、水割りなども選べるのですが、せっかくの清水(静岡市)なので、お茶割りにしてみた次第です。
「お茶は冷たいのでいいですか?」と聞かれたので、即座に「はい!」と回答した。

店内には大勢のお客さんがいて、どんどん注文が入るので、売り切れの品も増えていく。
次に注文しようかなぁと考えていた「おしんこ」(300円)がまず売り切れ、『もうあと2本ぐらい、おかわりしようかなぁ』と思っていた店の名物「もつカレー煮込み」も、午後6時前には売り切れた。
むしろ、最初に「もつカレー煮込み」を2本いただくことができて、ラッキーだったぐらいだ。危なかったなぁ。
売り切れとなった最後の「おしんこ」は、となりのお客さんの注文。出されたのは『きゅうり漬け』だった。

次なる焼き物として、「もつやき」(140円)と「とり串」(140円)を1本ずつ、タレ焼きでもらい、卓上の一味唐辛子をかけていただいた。
この「もつやき」が、おそらく「もつカレー煮込み」と同じ素材である、豚腸だ。
東京だと、その豚腸が『シロ』なんだけど、この店の「しろ」とは別物のようですね。

串焼きを食べ終えてから気づいたんだけれど、お皿にもちゃんと「金の字」の文字が入ってる。

「もつカレー煮込み」2本に、串焼き4種4本をいただいて、ちょっと野菜系のつまみも食べたくなってきた。
この店のメニューに載っていて、明らかにわかる野菜系は、「おしんこ」(300円)と「生やさい」(600円)なんだけど、前述のとおり、「おしんこ」はすでに売り切れ。
近くの席の何人かが注文している「生やさい」は、各種生野菜の盛り合わせサラダのようだ。
メニュー上で、その両者に挟まれるように「酢みそあえ」(600円)というのがあるんだけれど、これももしかすると野菜系なのかなぁ。

さっそくその「酢みそあえ」を注文してみると、たっぷりの玉ねぎスライスに、鶏肉も、これまたたっぷりと盛られた一品がやって来た。
「見た目はちょっと地味だけど、身体にいいよ! お酒にも合うし」と女将さん。
いやいや、見た目だっていいですよ。とっても美味しそう!

ボリュームたっぷりの「酢みそあえ」に、さらにもう1杯、「焼酎」(400円)のお茶割りをおかわりした。
写真の左上は、残しているほんの1切れの「もつカレー煮込み」。売り切れて、もうおかわりができないことが分かった時点で、『最後はこの1切れで締め括ろう!』と、大事に残しているのです。

飲み終える前に、ちょいとお手洗いをお借りすると、その壁はオードリー・ヘプバーンだらけ!
トイレがすごく清潔に掃除されているところも、名酒場の証ですねぇ。

お皿に残るカレールーまで、できる限り残さずいただいて、2時間ほどの酒場浴。
今宵のお勘定は2,970円でした。どうもごちそうさま。
・店情報
(食べログ) 金の字 支店 (焼き鳥 / 新清水駅、入江岡駅、清水駅)
◆ ◆ この日の追加情報 ◆ ◆

清水での昼食は、三保のトンカツ屋、「五郎十」。

びっくりするほど巨大なトンカツで有名なお店なんだそうな。

メニューにはビールやお酒、ワインも載っているけど、お酒のつまみになるような単品料理は少ないようなので、夜は定食をつまみに飲むのかな?

昼前に来たんだけれど、入口に近いカウンター席やテーブル席は、多くのお客さんで埋まっていて、我われ3人は奥の座敷席に通された。
ここはまだガラガラで、いるのは我われ3人だけでした。

メニューの中でも「特大」と付いているものは、本当に巨大なんだそうで、3人とも、普通の「ヒレカツ定食」(1,600円)を注文すると、すぐにゴマの入ったトンカツソースと、漬物、そしてお茶を持ってきてくれた。

待つことおよそ15分。ヒレカツとごはん、みそ汁がやってきた。

事前に「普通サイズでも大きいですよ」という話は聞いていたが、このヒレカツも、とにかく厚みがすごいっ!
大人のこぶしぐらいあるヒレカツが、ゴロッと3個。
1個が150gぐらい、3個合わせると、450gほどあるのではなかろうか!

これをソースにつけては、ごはんにバウンドさせながらいただく。

がんばってヒレカツは完食したものの超満腹で、ごはんとキャベツは、ちょっとだけ残してしまいました。ごめんなさい。
でもとっても軟らかいヒレカツが本当に美味しかったなぁ。ごちそうさま。
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