2024年の旨いもん … 立呑み「やきや」(荻窪)
2024年最後の『ひとり呑み』は、荻窪「やきや」。
年内に、どうしても冬場だけの名物料理「いか大根」(350円)を食べておきたかったのだ。
合わせるお酒は「ホッピー」(360円)。
職場での納会を終えてからやって来たので、「やきや」に着いたのは午後8時。
予想どおり、店内は大賑わいだったが、奥のテーブル席に空きがあって、そこに座ることができた。
立ち飲みの「やきや」で座ることができるのは、ここの2席のみである。
つまみもすでに「珍味わたあえ」(330円)や「自家製塩辛」(330円)、「いかみみ刺身」(330円)などが売り切れている。
そこで、売り切れないうちに「いか刺身」(330円)も注文した。
いやぁ、まずは入ることができて良かったし、さらに「いか大根」と「いか刺身」を食べることができて本当に良かった。
振り返ってみれば、今年も日本の各地で、その地ならではの『旨いもん』をたくさんいただいた。
釜石の「とんぼ」でいただいたのは「アワビのトシロ」。(→ブログ記事)
ここ「とんぼ」には飲み物のメニューしかなくて、料理はすべて女将さんにおまかせとなる。
「アワビのトシロ」も、おまかせで出される料理の一品として出されたもので、アワビの肝である。
特に味を加えず、アワビ自体が持っている塩味で食べるのが、女将さんのおすすめの食べ方で、これがとっても美味しかった。
思わず釜石の地酒「浜千鳥」を熱燗でいただきましたねぇ。
長崎の居酒屋「桜」では、五島列島を代表する郷土料理という「箱ふぐ味噌焼」(1,078円)をいただいた。(→ブログ記事)
ハコフグの身や内臓には、トラフグの肝のような毒はないんだそうで、身と一体になった内臓をくり抜くように取り出した殻が、そのまま“器”となって、味噌で味付けた中身を殻の中に戻して、殻ごと焼き上げたらできあがり。
添えられたスプーンで、カリカリと殻のフチのほうまでひっかくようにしながら、ハコフグを徹底的にいただき尽くしました。これも美味しかったなぁ。
清水の「金の字 支店」でいただいたのは、ご当地名物の「もつカレー煮込み」(1本140円)。(→ブログ記事)
清水に来たのは、今回で5回めなのですが、初めて「金の字」の「もつカレー煮込み」をいただくことができました。
この「もつカレー煮込み」は、「金の字 本店」の初代・杉本金重さんが、満州にいたときに知ったカレーと、名古屋の土手煮をヒントに、本店創業時(1950年)に独自に考案したオリジナル料理。
港町に肉料理は珍しかったこともあって、あっという間に人気になり、他の店にも広がって、この地の名物料理になったんだそうです。
神戸(湊川公園)の立呑み処「いちよし」でいただいた、「黒毛和牛のもも焼」(350円)も美味しかった。(→ブログ記事)
『よく焼き』気味にギュッと硬めに焼かれた牛肉に、ブラジルに単身赴任していたときに、よく食べていた牛肉を思い出した。こういう牛肉の焼き方、大好きだ。
それにしてもこの「黒毛和牛のもも焼」が350円というのは安過ぎない? 味にもびっくりしたが、値段にもびっくりした一品でした。
行きつけの酒場、阿佐ヶ谷「川名」に新たなメニューとして加わったのが、「うなぎ蒲焼はしきれ」(330円)。(→ブログ記事)
これは、うなぎの蒲焼を作る際に出た切れ端や端材なんだそうで、形は不ぞろいなんだけど、味と食感は普通のうなぎの蒲焼と変わらない。
これまた非常にリーズナブルな価格設定なのも嬉しいではありませんか。
この「うなぎ蒲焼はしきれ」に出会ってから、「川名」に行くたびに必ず注文している逸品です。
とても人気があるので、すぐに売り切れてしまうのが玉に瑕なところかな。
ということで話は「やきや」に戻り、「いか刺身」と、ボリュームたっぷりの「いか大根」で、ホッピーを3杯いただいて、4杯めとなる「焼酎おかわり(なか)」(180円)で、ソト(瓶のホッピー)もちょうどなくなった。
ソト1・ナカ4が「やきや」のホッピーの基本的なペースである。
最初の「ホッピー」(360円)と「焼酎おかわり(なか)」(180円)が3杯で、合計900円。1杯あたり225円ってことですね。
その4杯めのホッピー用にもらったつまみは「いかなんこつ焼」(330円)。
イカ軟骨というのは、イカの頭部。イカの足の上にあって、目や口、漏斗などがある部分で、軟骨とは言うものの、骨感はなくて、全体にコリコリした食感。
これまた一度この味と食感を知ってしまうと、必ずクセになる逸品です。
2時間近く楽しんで、今宵のお勘定は1,910円でした。どうもごちそうさま。
なお「やきや」は、2024年12月29日(日)~2025年1月5日(日)の間、年末年始休業です。
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