もつ・魚・鶏に青果も … 焼鳥「川名(かわな)」(阿佐ヶ谷)
まずは毎年恒例の「川名」のウィンターバケーションのお知らせです。
店主がホノルルマラソンに参加されることに伴って、「川名」は2024年12月2日(月)~17日(火)の16日間、お休みとなります。
営業再開は、2024年12月18日(水)の午後4時からです。
金曜日の今日は、仕事帰りに「川名」へとやって来た。
店に着いたのは午後4時50分。まだ5時前なのに、もう夜のような暗さである。
「川名」は店頭で販売しているお持ち帰り用の焼鳥も人気があり、店内では普通の居酒屋として飲食が楽しめるのだ。
今日もカウンター席の真ん中あたりに座らせてもらって、まずは「ホッピー赤」(440円)を注文すると、サービスで出される「お通し」は、ミカン。
「川名」のお通しは、必ず果物。
家では果物なんて食べないという男性常連客が多かったので、せめて「川名」に来た時ぐらいは果物を食べてもらおうと、サービスで果物を出すことを始めたんだそうな。店主の思いに頭が下がります。
「ホッピー赤」というのは、多くの店でいうところの『白ホッピー』のこと。
白ホッピーの王冠の色が赤くて、黒ホッピーの王冠は黒なので、「川名」では、それぞれ「ホッピー赤」、「ホッピー黒」と呼んでいるのでした。
その「ホッピー赤」で喉を潤しながら、カウンター内の壁に掲げられているホワイトボードに手書きされた日替りメニューを確認する。
今から14年ほど前に、メディアパルから出版された、「もつマニア」、「さかなマニア」、「とりマニア」の監修をさせていただいた際、その3冊すべてに掲載されている唯一の酒場が「川名」だったのでした。
つまり、もつも、魚も、鶏も、すべてがそろってるってことですね。
さらには、お通しのフルーツからも推測できるとおり、果物や野菜などの青果物も充実していて美味しいのです。
『今日はどれから始めようかなぁ』とかなり迷って、まずは魚、「昆布しめさば」(374円)をいただくことにした。
その「昆布しめさば」はもちろんのこと、添えられているカイワレ大根やイチゴも、これまた美味しいんだよなぁ。
とそこへ、「はいっ、これも食べて」と、店主が「焼き芋の蜂蜜かけ」も出してくれた。
この甘ぁ~い焼き芋までもが、いいつまみになるんだから面白いよねぇ。
すぐに「焼酎のみ(なか)」(396円)もおかわりである。
写真を見て、『氷入りにしては、ナカの量が少ないんじゃない?』と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、このジョッキは、ホッピージョッキではなくて、ちょっと大きめの生ビールジョッキ。けっこうな焼酎の量なのです。
「昆布しめさば」に添えられているカイワレ大根が、ピリッと辛くて、数本ずつをチョイチョイとつまみながら、ホッピーをくいくい。
結局、この「昆布しめさば」と、おまけで出してくれた「焼き芋の蜂蜜かけ」で、ホッピー2杯(最初のセット+ナカ1杯)を飲むことができました。
3杯めとなる「焼酎のみ(なか)」(396円)をもらうと…。
これで瓶のホッピー(そと)も無くなった。
ソト1・ナカ3なんだけど、ジョッキが大きいから、よそで飲むソト1・ナカ4以上に酔う感じがする。
その3杯めのホッピーに合わせていただいたのは、「豚ミミ串」(165円)、「豚皮串」(165円)、「ササミ串」(154円)、「鳥中おち串」(165円)の4種4本。
「ササミ串」以外の3種は、「川名」以外では見たことがないなぁ。
特に「豚ミミ串」と「豚皮串」が、病みつきになるほど美味しいのだ。
あっという間に4本の串を食べてしまい、もう1品、大好物の「鯛カブト焼」(275円)を注文した。
炭火で焼きあげた「鯛カブト焼」が275円で食べられるというのは、瀬戸内の酒場でもないかも!
その「鯛カブト焼」の『つまみ力』に、3杯めのホッピーも飲み干して、続いては「礼文島こんぶ焼酎」(440円)を、ソーダ割りでいただいた。
どういう造り方になっているのか、詳しくはよくわからないが、甲類と乙類が混和された焼酎なんだそうな。
「川名」には、旨みたっぷりの、焼酎の「めかぶ茶お湯割」(396円)もあるので、ちょっと期待していたのだが、この「礼文島こんぶ焼酎」は、残念ながら「めかぶ茶お湯割」ほどの昆布の旨みは感じないなぁ。むしろサラッとした甲類焼酎に近い感じ。
いつものように、『タイのタイ』も無事にゲット。
他の魚にも、同じ部位はあるんだけれど、やっぱり『タイのタイ』の形が美しいですよねぇ。
ゆっくりと2時間半ほどの酒場浴。
席料110円が加わってのお勘定、3,080円をPayPayで支払って店を出た。
やぁ、美味しかった、楽しかった。どうもごちそうさま。
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