気がつけば4時間も! … やきとん「すっぴん酒場」(野方)
久しぶりの野方、久しぶりの「すっぴん酒場」である。
出張で全国各地の酒場に行く機会は多いんだけれど、『もつ焼き』・『やきとん』はやっぱり東京なんだなぁ。
店に着いたのは午後4時40分。
立ち飲みカウンターの中央部に立つと、すぐにママが「黒ホッピー」(セット450円)を出してくれた。
合わせて出してくれた「お通し」(200円)は山芋スライス。
その山芋スライスで、最初のホッピーを飲みきって、「中身」(焼酎おかわり250円)をもらってところで、定番のお通しである「お新香」(200円)も準備が整ったようなので、それもいただくことにした。
2006年(平成18年)11月15日創業の「すっぴん酒場」は、昨日が創業18年の記念日。
立ち飲みカウンターの背後の壁には、過去の創業記念日の絵手紙も飾られている他、今年はご常連さんが記念のライターを作ってくれたそうで、私も1個いただきました。
すぐ近くの「秋元屋」は2004年(平成16年)1月30日創業なので、こちらはもうすぐ創業21年だ。
わが家の近くにこの2軒(「第三秋元屋」も含めると3軒)があるのが、『もつマニア』としてはたまらなく嬉しいところです。
もつ焼きの1巡めはいつものとおり、「れば」、「ちれ」、「しろ」の3種(各150円)を1本ずつ注文。タレ、塩などの味付けは、いつも大将に一任しております。
最初に焼きあがってくるのは「れば」(肝臓)。
これはタレ焼きなんだけど、その中にフッとスパイシーな香りがするのが、「すっぴん酒場」のタレの特徴かな。このタレの風味がいいんだなぁ。
2本めとして出てきたのは「ちれ」(脾臓)の塩焼き。
ちょっとよく焼き気味に仕上げてくれるのが、「すっぴん酒場」のもつ焼きの大きな特徴で、この焼き加減が自分の好みにベストマッチなのでした。
3本めは「しろ」(小腸)。こちらはタレ焼きで。
「しろ」は、「すっぴん酒場」のもつ焼きの中でも、ほとんどのお客が注文する、人気が高い逸品。
仕込んでいる数も多いようで、なかなか売り切れないのもありがたい。
3杯めとなる「中身」をもらって、もつ焼きの2巡めには「かしら」、「さがり」、「ハラミナンコツ」の3種(各150円)を、これまた1本ずつ注文すると、なんと「ハラミナンコツ」はすでに売り切れ。これも人気があるんだよなぁ。残念!
注文が通った2種のうち、先に焼きあがってきたのは「かしら」(こめかみ)。
すぐに「さがり」(横隔膜)もできてきた。
「かしら」も「さがり」も、もつ焼きの中ではかなり肉っぽい部分。
しかしながら、それぞれに食感も味わいも異なるのが面白いのだ。
最初の黒ホッピーをソト1・ナカ3(最初のセット+中身2杯)で飲みきって、2ラウンドめとなる「黒ホッピー」(セット450円)をもらう。
合わせるつまみは「ねぎおやじ」(200円)。
白ネギを切り開いて、その中にツクネを詰め込んで焼いたもの。
ツクネ系の焼き物が多いのも「すっぴん酒場」の特徴で、この「ねぎおやじ」の他に、「おやじつくね」(200円)、「おっかあつくね」(200円)、「チーズつくね」(200円)、「たたきつくね」(200円)、「れんこん」(200円)、「ピーマン肉詰」(250円)などがそろっているのだ。
6種6本の焼き物をいただいたところで、箸休めの一品としていただいたのは「なす」(350円)。
丸ごと1個のナスを縦に二つに切り分けた後、横方向に1.5センチ幅位にスライスする。
それをナス半分の形を保ったまま、2本の串を打って、焼き上げる。
焼き上がったら皿に盛り、おろし生姜、刻みネギ、そしてカツオ節がトッピングし、醤油をかけたらできあがり。
普通の焼きナスともまた違っていて、「すっぴん酒場」ならではの「なす」の美味しさなのだ。
通算5杯めとなる「中身」をもらって、箸休め後のつまみとして、「チーズつくね」(200円)と「煮込み」(450円)を注文した。
先にできあがってきたのは「チーズつくね」。チーズをツクネでくるむように巻いて、焼き上げた一品だ。
「煮込み」もやって来た。この店の「煮込み」は、注文を受けてから煮込み終えて冷やしてある煮込みを人数分を小鍋に取り分け、豆腐など、最後の具材を投入してから、改めて煮込んで仕上げてくれるのだ。
だから開店直後でも、閉店前の遅い時間でも、均質な味わいの「煮込み」が楽しめるのだ。
黒ホッピー2ラウンド(ソト2・ナカ6)の最後の1杯となる、6杯めの「中身」をもらって、それに合わせる〆の一品を検討する。
ずらりとぶら下がっているメニュー短冊の中に、ひときわ新しい、白い短冊が1つだけあり、そこには「クリタマ」(300円)とある。
「クリタマ」? どんな料理が出てくるんだろうねぇ?
さっそくその「クリタマ」を注文してみると、肉巻きを二つに切り分けた焼き物がやって来た。
肉巻きの中身は……。
なるほど! クリームチーズと玉ネギ。それで「クリタマ」か!
しかも美味しいよねぇ。
カウンター上に置かれている「阿蘇マグマのしずく」という、タバスコ風の辛味調味料をかけていただくと、さらに旨みもアップする。
いいね! クリタマ!
ゆっくりと、たっぷりと。気がつけばもう4時間。
通勤電車だと10分ほど立っててもつらいのに、立ち飲みだといくらでも立てるよねぇ。
品物と引き換え払い(キャッシュ・オン・デリバリー)での支払い合計は、4,650円でした。
どうもごちそうさま。
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