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2025年3月

4月12日に営業再開 … 駅前酒場「丸昌(まるしょう)」(仙台)

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 今回ご紹介する仙台駅前「丸昌」の記事は、今から2年半ほど前、2022年(令和4年)12月7日に訪問した時のものです。

 この訪問から約2週間後の、2022年12月19日に発生した火事により、建物全体が取り壊しとなり、「丸昌」も休業状態に入ってしまったのでした。

 それから2年以上が過ぎた、先々週の土曜日(2025年3月15日)、「丸昌」を運営する秋田市の飲食チェーン「ドリームリンク」から、『「駅前酒場 炭火もつ焼 丸昌」として、4月12日に現地でオープンさせる』という発表が行われました。

 しかも、『新店は以前の内装や昭和レトロな雰囲気を再現し、メニューの価格もほぼ据え置く。昼は酒も飲めるそば屋として営業するほか、200円のきりたんぽ鍋など新メニューを追加する』とのことで、我われ呑兵衛にとってはありがたい限りです。(→河北新報記事

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 さて、話はさかのぼって2022年12月7日。塩釜からの出張の帰り道に仙台駅に着いたのは、ちょうど昼どきの12時半。

 予約の新幹線は13:45発なので、それまでの、1時間ほどの間に、ランチ代わりにちょいと呑もうと、ここ「丸昌」にやって来たのでした。

 いつも賑わっているイメージがあった「丸昌」ながら、このときは先客がまったくなくて、おそるおそるといった感じで店に入ると、奥からお店のお兄さんが出てきて、「今の時間帯は、限定のメニューになりますが、よろしいでしょうか?」とのこと。

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 「あ、昼専用のメニューですね。それで大丈夫です」と答えると、

 「それでは1時間以内でお願いします」と、カウンターの入り口から4番目ぐらいの席に案内してくれた。

 「丸昌」は午前11時から、深夜0時までの13時間営業ながら、開店から16:00までは「時間限定メニュー」で、その間は店内での滞在も1時間縛り。

 16時ごろから店のスタッフがそろい始め、17時ごろに本日のモツが到着し、モツ焼や串煮込みが提供できるのは18時ごろからになるんだそうな。

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 まずは「ホッピー(セット)」(495円)を注文すると、出されたホッピー(ソト)は業務用のリターナル瓶ではなくて、家庭用の市販品だった。

 ジョッキの氷がたっぷりなのもいいよね。

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 すぐに出されるお決まりのお通しは「キャベツ」(220円)。

 キャベツそのものの量は少ないんだけれど、「おかわりキャベツ」は、なんと11円。

 おかわりすればするほど、どんどんお得になっていくってことだ。

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 昼専用の「時間限定おつまみメニュー」からは、「ホルモン煮込み」(264円)を注文した。

 昼メニューの中にあるモツ系のメニューは、この「ホルモン煮込み」と、「ガツ刺」(209円)、「センマイ刺」(319円)の3品のみである。

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 店内は、入口を入って右手側が、店の奥までまっすぐに貫くカウンター席で、左手はテーブル席。

 そのテーブル席側の壁面は、全面が鏡張りになっているのが面白い。

 店内が広く感じられるようにするための仕組みなのかなぁ。(未確認です。)

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 1杯めのホッピーを飲みきって、「ホッピー(中)」(165円)をもらう。

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 その2杯めのホッピーに合わせて「センマイ刺」(319円)も注文した。

 豚モツも牛モツもあるのがいいよね。

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 カウンターの中に置かれたおでん鍋では、ほとんどの品が一品55円という、おでんもクツクツとスタンバイされている。

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 予約している新幹線までの間の、40分ほどのサク呑みタイム。

 今日のお勘定は1,463円でした。どうもごちそうさま。

 2025年4月12日(土)の営業再開が楽しみですね!

店情報YouTube動画

《令和4(2022)年12月7日(水)の記録》

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店情報: 駅前酒場「丸昌(まるしょう)」(仙台)

  • Logo店名: 丸昌
  • 電話: 022-712-2538
  • 住所: 980-0021 宮城県仙台市青葉区中央1丁目8-2 よろづや駅前ビル1F
  • 営業: 11:00-24:00、無休(16:00までは「時間限定メニュー」で1時間縛り、モツ焼は18:00頃からの提供)
  • 場所: JR仙台駅西口より徒歩4分(270m)、JRあおば通駅・北出口4から徒歩3分(230m)
  • メモ: 2011年(平成23年)9月に「復興支援酒場」としてオープン。2012年(平成24年)9月に「丸昌」として再スタートした。運営は秋田市の飲食チェーン「ドリームリンク」。2022年12月19日未明に発生した火事により焼失し休業していたが、2025年3月15日に『2025年4月12日に現地での営業を新店舗で再開させる』旨の発表が行われた。公式サイトあり、公式食べログあり。
    〔料理〕
    《お通し》キャベツ代220/人、おかわりキャベツ11。〈お帰りの際〉味噌汁を無料サービス。
    《モツ焼》アカ(レバー)154、ハツ(心臓)154、上タン154、カシラ(ほほ肉)154、ハラミ(横隔膜)154、軟骨(ノド)154、ノド笛154、シロ(小腸)154、鉄砲(直腸)154、コブクロ(子宮)154、ガツ(胃)154、アブラ154、団子154。
    《串煮込み》アカ(レバー)165、ハツ(心臓)165、上タン165、カシラ(ほほ肉)165、ハラミ(横隔膜)165、シロ(小腸)165、鉄砲(直腸)165、コブクロ(子宮)165、ガツ(胃)165、レタス165、キャベツ165、キノコ165、季節野菜 時価。
    《煮込み》豆腐165、うどん198、ホルモン煮込み264。
    《刺身》生セット(シロ、コブクロ、ガツの3本)209、ガツ刺209、アブラ刺209、鶏刺319、センマイ刺身319。
    《御献立》田楽(1本)33、梅干し33、納豆55、ラッキョウ55、ゆで玉子55、名物わかめから揚げ88、手焼きせんべい88、たこ焼き110、スルメ110、塩辛110、冷奴110、煮奴110、ひじき110、切干し大根110、もやし炒め110、里芋煮110、一夜漬け110、さきいか天ぷら110、コロッケ110、惣菜(日替)110、マカロニサラダ165、ポテトサラダ165、ニラ玉165、鶏唐ポン酢165、枝豆165、キムチ165、煮干し165、サンマ165、サバ塩焼165、ホッケ165、鮪の酒盗165、サメの軟骨梅肉和え165、野菜かき揚げ165、餃子(3個)165、カキフライ165、アジフライ165、ハムカツ165、赤ウインナー炒め165、しねぇ肉(親鶏)165、おかかおにぎり165、揚げたてポテトチップス165、目玉焼き165、あげ玉やっこ165、ピーマン炒め198、メンチカツ198、本日の煮魚198、駅前グラタン209、えのきフライ209、カリカリ油揚げ220、鶏皮唐揚げポン酢220、コロッケパン220、チャンジャ220、筋ポン220、チーズ220、ざるそば220、やきそば220、やきうどん220、トンカツ220、下足天220、赤ホヤ塩辛220、馬刺し242、ヤキメシ275、冷やし中華(7~8月)275、豚足275、エビマヨ275、いわしポテトフライ308、炙りしめ鯖308、湯豆腐308、銀杏308、ホルモン鉄板焼き308、純レバ308、チューリップ308、骨付きもも肉308、豚汁319、肉すい385、クジラベーコン418、肉豆腐鍋418、エイヒレ418、スタミナ炒め418、比内地鶏もつ煮429。
    《おでん》竹輪55、玉子55、大根55、薩摩揚55、蒟蒻55、はんぺん55、男爵55、昆布55、厚揚げ55、豆腐209、トマト418、たこ足429。〈〆に是非!〉おでん出汁のおじや220。
    《野菜》ほうれん草110、オニオンスライス165、カブ165、キュウリ165、ピーマン165、トマト198。
    《時間限定おつまみメニュー(11:00-16:00)》〈刺身〉ガツ刺209、センマイ刺319。〈お献立〉塩辛110、マカロニサラダ165、枝豆165、サメの軟骨梅肉和え165、チャンジャ220。〈野菜〉ほうれん草110、キュウリ165、トマト198。〈おでん〉おでん各種(竹輪、たまご、大根、薩摩揚、蒟蒻、はんぺん、男爵、昆布、厚揚)55、おでん5点盛り275。〈ホルモン〉ホルモン煮込み264。
    〔飲物〕
    《ハイボール(水割り、お湯割り、ロックも可。ダブルは+220)》レッドハイボール286、ホワイトハイボール297、角ハイボール319、ジムビームハイボール(バーボン)319、バランタインハイボール(スコッチ)318。
    《宮城銘酒 浦霞》熱燗(コップ)319、常温(コップ)319、冷や(コップ)319。
    《酎ハイ》白ハイ253、レモンハイ253、ライムハイ253、ウーロンハイ253、緑茶ハイ253、ホイス(幻の酒)253、Aハイ(元祖下町酎ハイ)319、牛乳割り319、トマト割り319、お疲れ酸サワー(クエン酸)319、ビワミンサワー319、バイスサワー319、ハイサワー(梅・青リンゴ)319、ミンナミンCサワー319。
    《焼酎(芋、麦、混ぜはダブル+209)》キンミヤ275、キンミヤ(梅入り)319、こく紫(芋)319、黒甕(くろかめ)(芋)319、綺羅麦(きらむぎ)(麦)319、よかいち(麦)319、鍛高譚(たんたかたん)(紫蘇)319、名物 珈琲焼酎319、名物 珈琲焼酎 投入割り352。
    《その他》梅酒319、電氣ブラン319、ホッピー(セット)495、ホッピー(中)165、ホッピー(外)330、キンミヤホッピー(セット)583、キンミヤホッピー(中)253、とらふくのヒレ酒638。
    《カクテル》赤(カンパリ)319、青(ブルーハワイ)319、緑(メロン)319。
    《ビール》プレモル(小ジョッキ)275・(中ジョッキ)363・(大ジョッキ)605・(特大ジョッキ)1,045、サッポロ赤ラベル(格安10本限定)418。
    《ワイン》赤ワイン275、白ワイン275。
    《甘味》ウーロン茶99、緑茶99、瓶コーラ99、瓶バヤリーズ99、瓶三ツ矢サイダー99、ネクター99。
    《宮城全蔵の地酒》〈コップ酒 各363〉一ノ蔵(いちのくら)(大崎市)、於茂多加男山(おもたかおとこやま)(塩釜市)、金紋両國(きんもんりょうごく)(気仙沼市)、栗駒山(くりこまやま)(栗原市)、乾坤一(けんこんいち)(柴田郡)、黄金澤(こがねざわ)(遠田郡)、桂泉(けいせん)(栗原市)、澤乃泉(さわのいずみ)(登米市)、墨廼江(すみのえ)(石巻市)、天賞(てんしょう)(柴田郡)、鳴瀬川(なるせがわ)(加美郡)、萩の鶴(はぎのつる)(栗原市)、伏見男山(ふしみおとこやま)(気仙沼市)、鳳陽(ほうよう)(富谷市)、真鶴(まなつる)(加美郡)、森泉(もりいずみ)(大崎市)、森乃菊川(もりのきくかわ)(仙台市)、雪の松島(ゆきのまつしま)(黒川郡)、わしが國(わしがくに)(加美郡)、湖酔(こすい)(大崎市)。〈丸昌厳選 純米酒 各583〉勝山(かつやま)(仙台市)、小僧山水(こぞうさんすい)(栗原市)、日高見(ひたかみ)(石巻市)、鶯咲(おうさき)(大崎市)。
    (2022年12月調べ)

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かずの子チーズで麦水 … 「赤ひげ 姉妹店」(新開地)

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 神戸は湊川公園駅近くの立呑み処「いちよし」を出て、歩くこと6分(400m)ほど。

 やって来たのは新開地アーケード商店街の中にある「赤ひげ姉妹店」だ。

 神戸に来たら、絶対にこの酒場でも飲みたいので、今宵は2軒のハシゴ酒である。

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 1軒めとしてこの店に来たら、たいてい「瓶ビール(大)」(540円)でスタートするのだが、今日は2軒めなので、最初から「麦焼酎」(330円)を水割りでいただいた。

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 つまみはもちろん「湯豆腐」(190円)だ。

 なんてったって、マイ三大湯豆腐のひとつですもんねぇ。

 添えられたレンゲで、豆腐を小さく切り分けながら、出汁ツユといっしょにすくっていただく。

 豆腐はもちろん、出汁ツユもまた旨くて、いいつまみになるのだ。

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 チビチビとやりながら、店内にずらりと並んだ短冊メニューを確認する。

 膨大な量のメニューの中身が、毎回、ちょっとずつ変わっているので、しっかりと確認しないと見落としてしまう可能性があるのだ。

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 特に鮮魚類は、その日の仕入れによって必ず変わる。

 今日の『造り(刺身)』は、マグロ(450円)、ハマチ(380円)、ブリ(450円)、タイ(380円)、アカイカ(450円)のようだ。

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 それにしても品数が多い。

 しかも今日のようにカウンター長辺に座っているときには、メニューは真後ろの壁に張り出されているので、それを確認するには、いちいち振り返らないといけないから、けっこう大変なのだ。

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 1杯めの麦水を飲みきって、空いたグラスを店のお兄さんに手渡しておかわりをお願いすると、半月切りのレモンスライスも追加投入してくれる。

 このレモンスライスが何枚入っているかで、いま何杯めかがわかるのだ。

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 ちなみにこの麦焼酎は「世話女房」(330円)。

 となりに並んでいる芋焼酎は「金黒」(360円)で、日本酒は「白鶴 上撰辛口」(350円)である。

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 「湯豆腐」に続く、2品めのつまみとしていただいたのは、先ほどメニューの確認をしていて初めてお目にかかった「かずの子チーズ」(290円)だ。

 おかずの陳列棚には、たっぷりと盛られた「味付かずの子」(380円)も並んでいて、これまたいかにも美味しそうな見た目で迷ったのだが、これまで食べたことがない「かずの子チーズ」の方を注文してみた次第。

 これまた文句なく旨いねぇ!

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 「こういう料理は誰が考えるんですか?」と厨房内のベテラン店員さんに聞いてみると、「工場で考えて、工場で作ってるんですよ」とのこと。

 なるほどなぁ、料理の仕込みや下ごしらえは、一括して専用の工場でやってるんですね!

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 さっくりと1時間ほど楽しんで、今宵のお勘定は1,140円でした。

 神戸に到着した初日に、「いちよし」と「赤ひげ姉妹店」の両方に来ることができて、まずはひと安心。どうもごちそうさま。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和7(2025)年1月20日(月)の記録》

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〆は黒毛和牛のもも焼 … 立呑み処「いちよし」(湊川公園)

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 神戸に到着し、JR神戸駅前のホテルにチェックインするや否やという感じでやって来たのは、神戸市営地下鉄・湊川公園駅のすぐ近くにある、立呑み処「いちよし」。

 JR神戸駅からは1.2キロほど。歩くと20分近くかかるんだけれど、けっして歩けない距離ではないのです。

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 店に着いたのは午後4時半。

 まずは飲み物1杯に、おまかせアテが付いた「500円セット」(500円)を「アサヒ生ビール」(単品450円)で注文した。

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 こちらが『おまかせアテ』の三品盛り。

 マグロの切り落とし、みぶな漬け、冷奴である。

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 この店の名物メニューの一つでもある「マグロの切り落とし」(単品400円)。毎日、きっちりと仕入れることができるようにしているんだけれど、人気があるので、すぐに売り切れ御免になってしまうんだそうな。

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 実はその「マグロの切り落とし」の400円というのが、この店の料理の最高値(さいたかね)で、それよりも安くておいしい料理が、毎日、ズラッとそろっているのが、ここ「いちよし」の大きな特長でもあるのだ。

 大ちゃん(店主)、料理の腕前が素晴らしいよねぇ!

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 すぐに生ビールも飲み干して、立ち飲みカウンター背後の冷蔵陳列ケースから「タカラ焼酎ハイボール(ドライ)」のロング缶(500ml、450円)を取ってきて、大ちゃんに自己申告すると、氷入りの樽ハイグラスを出してくれる。

 この1本で、このグラスに3杯ほどの酎ハイが飲めるんだから、お得だよねぇ。

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 その冷蔵陳列ケースの横には、袋菓子も吊るされていて、これまた自己申告制で、自由に取ってくることができる。

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 つまみには「赤なまこポンズ」(300円)をもらう。

 寒い時期に旬を迎えるナマコ。瀬戸内に住んでいるときには、冬を代表するつまみの一つとして、よく食べていたのに、東京の大衆酒場では残念ながらあまりお目にかからないんだよなぁ。

 とっても懐かしくて、お酒がすすむ逸品ですよねぇ。

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 さらにもう1本、缶酎ハイを取ってきて、グラスに氷を足してもらい、注文したのは、前回いただいて、感動的に美味しかった「黒毛和牛のもも焼」(350円)だ。

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 注文を受けてから焼き上げてくれる「黒毛和牛のもも焼」は、よく焼き気味に、ギュッと硬めに仕上げてくれる。

 ブラジルに単身赴任していたときに、公園の焼肉屋台で食べていた牛肉が、まさにこんな感じで、それが大好きで足しげく通っていたのだ。

 日本に帰国してからは、その味わいと食感に出会ったことがなかったのだが、まさかこの店で出会えるとは!

 そんなことから、テクテクとこの店に向かっているときから、『最後は絶対に「黒毛和牛のもも焼」で〆よう!』と心に決めていたのだ。

 今日も間違いなく美味しいよねぇ!

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 1時間半ほど立ち呑んで、今日のお勘定は2,050円。

 PayPayで支払って店を出た。どうもごちそうさま。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和7(2025)年1月20日(月)の記録》

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大衆酒場以上のコスパ … 「サイゼリヤ」(阿佐ヶ谷)

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 JR阿佐ヶ谷駅から歩くこと3分(200m)、ビルの2階にあるのが「サイゼリヤ 阿佐ヶ谷駅南口パール商店街店」だ。

 店に着いたのは午後4時半。おぉ~~っ! この時間帯でも、もう賑わっているではないか。

 2013年(平成25年)9月23日オープンのこの店は、テーブル席のみ165席。これまで何度か来たことがあるのだが、いつ来ても、ひとり客、カップル、グループ客、家族連れと、老若男女各層のお客さんが入っているのが、この店のすごいところだ。

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 「ひとりです」と入った今日も、かろうじていくつか空いていた二人用テーブル席の一卓に案内された。

 「サイゼリヤ」に来ると最初の注文は決まっている。白ワインの「デカンタ小(250ml)」(200円)と「柔らか青豆の温サラダ」(200円)だ。

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 その二つを、自分のスマホから注文しておいて、店の奥にあるドリンクバーから水と割り箸、おしぼり、オリーブオイル、黒胡椒、シチリア産海塩を取って戻ってくると、ちょうどワインも到着し、追いかけるように「柔らか青豆の温サラダ」もやって来た。

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 この「柔らか青豆の温サラダ」に載っている半熟卵をくずして、粉チーズと合わせて混ぜながらいただく。グリーンピースとも、えんどう豆とも違うこの食感。これは「柔らか青豆の温サラダ」ならではのものなんだよなぁ。「サイゼリヤ」以外でお目にかかったことがありません。

 さらに途中からオリーブオイルをかけたり、黒胡椒をちょいとかけたりしながら、味変も楽しむ。ワインも進むのぉ!

 以前はグランモラビアの粉チーズも、無料の調味料のところに置かれていて、これもたくさん振りかけていただくと美味しかったのだが、さすがに今は有料(100円)となった。たっぷりのチーズを楽しみたい場合には、ぜひお試しあれ。

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 2品目のつまみとして注文したのは、メニュー上で『人気!』と書かれている「小エビのサラダ」(350円)。

 野菜サラダの上に小さな甘エビがたっぷりと盛られていて、『愛され続けて50年!』というオリジナルレシピのサイゼリヤドレッシングがかけられている。

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 すぐに250mlの白ワインもなくなって、さらに「デカンタ小(250ml)」(200円)をおかわりする。

 こんな値段でワインが飲める店、他にないよねぇ!

 だから店内には、私のような呑兵衛ひとり客も大勢いるのである。

 「サイゼリヤ」は基本的にはイタリアンレストランなんだけれど、学校帰りの高校生や、近所のおばちゃんたちにとっては「ドリンクバー」(単品300円、料理とセットなら200円)での飲み物が楽しめる喫茶店だし、我われ呑兵衛にとっては、安くて美味しい、申し分のない大衆酒場なのである。

 とその時、白ワインの横に置いておいたメニューに目が留まった。

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 こ、これは!

 メニューの表紙に大きく描かれている3品の料理は、まさにさっきいただいた「柔らか青豆の温サラダ」と、今いただいている「小エビのサラダ」ではないか!

 なるほどなぁ、メニューの表紙にも描かれるほどの人気の料理なんですね。

 ということは、次はこれら3品のうちの残る1品を注文するしかないなぁ。

 このパスタの上に刻み海苔がのっかってる料理はなんだろう?

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 メニューをめくって探していると、それらしいページにたどり着いた。

 これまた『人気!』と書かれた「タラコソースシシリー風」(400円)。これに違いない。


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 さっそく注文すると、メニューの写真とほぼ同じ見た目の「タラコソースシシリー風」がやって来た。

 全国各地、どこの「サイゼリヤ」に行っても、安定した品質の料理が食べられるのもありがたいところですよねぇ。

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 最初のうちはパスタを混ぜずに、ちょっとずつフォークでまるめていただいて、その後、全体をグルグルっとかき混ぜていただいた。

 そしてフォークに絡めにくいほど麺が少なくなってくると、いよいよ割り箸の登場である。

 さっき、サラダを食べたときも、ときどき割り箸を使ったけどね。

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 この「タラコソースシシリー風」が、これまたいいつまみにもなって、3つめとなる白ワインの「デカンタ小(250ml)」(200円)もおかわりである。

 「デカンタ小」を3つで、ちょうどワインボトル1本分(750ml)。それが合計600円で飲めるんだから、やっぱりすごいよねぇ。

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 「タラコソースシシリー風」を食べ終えたところで、まだデカンタに半分ぐらいのワインが残っているので、〆の一品として「たまねぎのズッパ」(300円)を注文した。

 これもまた『人気!』と書かれている一品で、メニュー名の英語表記は「Onion Soup with Bread & Cheese」。パンとチーズが入った、熱々のオニオングラタンスープなのである。

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 この「たまねぎのズッパ」には、ピリッと辛いホットソースも合うんだけれど、調味料の棚にホットソースがない。

 店員さんに聞いてみると、小さな袋のハバネロソースに代わったんだそうな。

 さっそくそれを取ってきて投入。おぉ~~っ! よく効くねぇ!

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 ゆっくりと2時間半ほど楽しませてもらって、料理もワインも完食完飲!

 超満腹になって、いい気分に酔っ払って、セルフレジでのお勘定は1,850円でした。安っ!!

 いつもはどっかで呑んでから、最後の〆で『ちょい呑み』することが多い「サイゼリヤ」。今日は久しぶりに「サイゼリヤ」だけで徹底的に呑んでみて、改めてそのコストパフォーマンスに驚かされました。普通の大衆酒場以上だよね!

店情報前回) 《YouTube動画

《令和7(2025)年3月18日(火)の記録》

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熱々たっぷりの湯豆腐 … 「養老乃瀧(ようろうのたき)」(今治)

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 昨日、三人連れのお客さんが注文していて、とても美味しそうだった「湯豆腐」(620円)。

 しかしながら、それがけっこうなボリュームだったので、昨日は諦めて、代わりに「焼豆腐」(430円)をいただいたのだった。

 今夜は絶対にその「湯豆腐」を食べようと、気合を込めてやってきたのでした。

 目の前のコンロの上に置かれた湯豆腐は、小さめの金属鍋に盛りつけられていて、鍋の真ん中にはタレも置かれている。

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 鍋の手前の方には豆腐がずらりと並んでいるが、奥側には蒲鉾やツクネ、白菜や春菊なども入っている。

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 湯豆腐の話になるとよくご紹介させていただいているとおり、マイ三大湯豆腐は、呉(広島県)の「森田食堂」、新開地(神戸市)の「赤ひげ姉妹店」、そして川崎の「天下」のものである。

 いずれも湯豆腐と言いながらも、実はスープ豆腐系で、美味しい出汁で豆腐が煮込まれているのが特徴。豆腐のみならず、出汁ツユまでもがつまみになるタイプなのである。

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 ここ「養老乃瀧 今治店」と同様に、鍋の真ん中にタレが置かれたタイプの湯豆腐というと、横浜への単身赴任時代にたくさんかよった、杉田(磯子区)の「はまや食堂」の湯豆腐を思い出す。

 「はまや食堂」は残念ながら2015年(平成27年)4月に閉店してしまったのだが、ひとり用の土鍋で出される湯豆腐(当時280円)は、タレにもカツオ節がたっぷりと入っていて、旨みがすばらしかったよなぁ。

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 さあ、湯豆腐もグツグツとできあがってきた。

 湯豆腐と一緒に出されていた小鉢に、穴あきオタマで湯豆腐を取り分け…。

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 レンゲで鍋の中央のタレをすくって、取り分けた豆腐にかける。

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 こうなると、自分の大好きなスープ豆腐系の湯豆腐と同じ感じになる。

 そしてトゥルンとまず一口。

 おぉ~~っ、この店は「鳥かわ焼」のタレも美味しいけれど、「湯豆腐」のタレも美味しいねぇ!

 タレも鍋の中で温められているから、豆腐の熱々感がそのまま保たれるのもいい。

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 木曜日の今日、昨日に続いてやって来たのは、この地で創業して53年となる老舗酒場、「養老乃瀧 今治店」。

 全国に展開している居酒屋チェーン店なんだけれど、その店内は完全に個人店の風情なのである。

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 店に入ったのは午後5時半。

 今日は「湯豆腐」を注文する気、満々なので、カウンター席の中の、コンロが置かれた席の前に座り、まずは「生ビール大」(890円)からスタートだ。

 ちなみにコンロがない席に座った場合でも、鍋物を注文すると、その席にコンロを移動させてくれるのでご安心あれ。

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 1品めのつまみとして、当然のようにこの店の一大名物料理、「鳥かわ焼」(430円)を、「ニンニクも入れてください」と注文すると、すぐに出されるサービスのお通しは、タレかけのキャベツである。このタレが旨いんだ。

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 さらには、おろし生姜添えの「もずく酢」も出してくれた。

 このすっきりとした海藻の旨みが、呑み始めの舌に心地良いよねぇ。

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 さぁ来た。「鳥かわ焼」だ。

 今治名物の鶏皮焼きなんだけれど、ここのは皮だけじゃなくて、身の部分も含まれている上に、プレス焼きしないので、軟らかい仕上がりになっていて、独自のタレと相まって、感動的に旨いのだ。

 ご常連さんたちも、毎回、必ず注文してるよねぇ。

 店主によると、おかわりして3人前ぐらい食べる常連さんもいるそうだ。

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 「これもどうぞ」と出してくれたのは、「シシトウ天ぷら」。

 このでっかいシシトウ2本は今治市玉川町で作られたもの。もう1個はシイタケだ。

 「マヨネーズで食べてみて」とオススメいただいたので、そうしてみると、これまた美味しいこと! ししとうとマヨネーズがよく合うねぇ。

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 重くてでっかい「生ビール大」を飲み干して、昨日ボトルキープした「黒よかいち」を、「Ribbon タンサン(190ml瓶)」(150円)で割って、麦焼酎ソーダ割りでいただく。

 そして満を持して注文したのが、冒頭でご紹介した「湯豆腐」(620円)だったのだ。

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 この「湯豆腐」が、見た目のとおりボリュームたっぷりで、チビチビとつまみながら飲んでるうちに、半分ぐらい残っていた麦焼酎のボトルも飲みきってしまい、2本目となる「黒よかいちボトル」(720ml瓶、2,900円)をもらう。

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 そろそろ「湯豆腐」も食べ終えるというタイミングで、女将さんが「おにぎり」を出してくれた。

 このふりかけたっぷりの「おにぎり」が、ハートの形をしているのも嬉しいではありませんか。

 添えられている昆布佃煮とキュウリ漬物もいいつまみになるよねぇ。

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 ゆっくりとたっぷりと2時間半ほど楽しませてもらって、今宵のお勘定は5,140円でした。どうもごちそうさま。

 2本目の麦焼酎キープボトルは、まだたっぷりと残っているぞ!

店情報前回) 《YouTube動画

《令和6(2024)年12月19日(木)の記録》

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麦焼酎をボトルキープ … 「養老乃瀧(ようろうのたき)」(今治)

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 このところ出張でやって来ることが多い今治で、すっかりはまりつつある酒場が、1971年(昭和46年)創業の老舗酒場、「養老乃瀧 今治店」である。

 ここは店頭の看板にもあるとおり、養老乃瀧グループの第795号の加盟店で、養老乃瀧株式会社の公式noteでも、「加盟店レジェンド列伝」の連載第1回めに登場したり、代表取締役・矢満田敏之やまだ・としゆき氏のコラム「代表よもやま話」に採りあげられているほどの名店なのだ。

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 ところが!

 店内に入ってそのメニューを見ると、養老乃瀧のグランドメニューの片りんは一つも感じられない。完全にこの店独自のメニューになっているのだ。

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 飲み物メニューに「養老ビール(中瓶)」(580円)が並んでいるところに、かろうじて養老乃瀧の存在を感じることができる程度。

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 今宵はその「養老ビール(中瓶)」からスタートした。

 この「養老ビール」は、サッポロビールのOEM商品のようだ。

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 追いかけるように出されたサービスのお通しは「もずく酢」。

 おろし生姜も載せられていて、もずく自体がとっても細くて短いのが特徴だ。

 器ごと持ち上げて、そのフチからズズッと、ちょっとずつすすり込むのがいいよね。

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 そして! 「養老乃瀧 今治店」に来ると、絶対に注文すべき逸品が「鳥かわ焼」(430円)だ。

 この店にやって来る常連さんたちも、ほぼ100%の確率で「鳥かわ焼」を注文している。

 焼いている途中で、店主が「ニンニクは入れますか?」と聞いてくれる。

 よほどのことがない限り、ニンニクは絶対に入れてもらったほうがいい。

 ボンジリに近い部分を使っているという鶏皮そのものはもちろんのこと、仕上げにかけてくれるタレが、とにかく絶品なのである。

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 「養老ビール」を飲みきったところで、「黒よかいちボトル」(2,900円)をもらって、炭酸割りにする。

 今回は、あと数日は今治にいる予定なので、ボトルキープしても飲みきれるだろうと思っているのだ。

 ボトルのキープ期間は6ヶ月。炭酸水はポッカサッポロ業務用の「Ribbon タンサン(190ml瓶)」(150円)だ。

 氷入りのグラスを出してくれながら、「スダチいる?」と聞いてくれたので、スダチも一切れ入れてもらった。

 メニューには「黒よかいち」と書かれているが、正式な銘柄は「麦よかいち」のようだ。

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 カウンターの中には大きなメニューボードも掲げられているが、そこに書かれている内容は、手元のメニューにも載っているものだ。

 とそこへ、いかにも常連さんらしき男性客が入ってきて、私のとなりに座るなり、女将さんから、「レンコン食べる?」という問いかけがあった。

 さらに「鳥かわ焼」は、注文していないけど自動的に出された。これぞ常連さんといった感じである。

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 その「レンコン」(430円)がとても美味しそうなので、私もいただくことにした。

 レンコンの穴にツクネを詰めて焼いて仕上げたものを、ポン酢醤油でいただく。

 これまた旨いねぇ。

 このところ、レンコンやゴボウといった根菜類の、自然な甘みと旨みにすっかりハマっています。

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 麦焼酎のソーダ割りのおかわりを作っていたら、「氷を足そうね」と大きな氷をコロンと入れてくれた。

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 食べ終えた「鳥かわ焼」のお皿には、「キャベツを3枚ほど入れたげよう!」と言いつつ、3枚どころか、たっぷりのキャベツを入れてくれて、美味しいタレも追加してくれた。

 うわぁ~~っ、このところキャベツもすごく高いのに、申し訳ありません。

 でもこのタレのかかったキャベツが本当に美味しいです。

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 3杯めの麦ソーダを作りつつ注文したのは「焼豆腐」(430円)。

 近くに座っている三人連れが注文した「湯豆腐」(620円)も美味しそうだったのだが、けっこうボリュームもたっぷりなので、今回は諦めて「焼豆腐」にした次第。

 焼豆腐は、ネギとカツオ節がトッピングされていて、ポン酢醤油でいただくもの。

 ネギとカツオ節の下には、大根おろし、生姜おろし、ニンニクおろしも添えられていて、豆腐の下面の黒く焼けたところがとにかく旨い!

 これは湯豆腐とはまた違う美味しさだね。

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 2本目の「Ribbon タンサン(190ml瓶)」(150円)をもらって、さすがに今日一日で焼酎の720mlボトルを飲みきることはできないので、ボトルキープ用にボトルに名前を書かせていただいた。

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 最初はお箸でいただいていた焼豆腐だけれど、豆腐がちょっと崩れてきたところで、添えられているレンゲですくうようにして、ポン酢醤油と一緒にいただくと、これまた美味しいですねぇ。

 この食べ方のほうが正解かもしれない。

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 ゆっくりとたっぷりと2時間半ほど過ごさせてもらって、養老ビールのあとの麦ソーダは6杯。

 今宵のお勘定は5,070円でした。どうもごちそうさま、

 料理もお酒も、すべて美味しかったなぁ。幸せじゃ。

 焼酎のボトルは半分ぐらい残っているので、早くも次回(明日?)が楽しみだ。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和6(2024)年12月18日(水)の記録》

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懐かしのブラジル料理 … 「ビッグビーフ(Big Beef)」(西小泉)

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 日曜日の朝10時、やって来たのは群馬県内では最も人口の多い町であり、かつ外国人人口の比率も県内一という群馬県大泉町にあるブラジル料理の店、「ビッグビーフ」だ。

 店はなんと、朝9時から夜9時までの12時間営業で、基本的に年中無休という、呑兵衛にとって、とてもありがたい営業形態である。

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 店頭に置かれた、串がグルグルと回る機械で、鶏の丸焼きが作られているのもいいではありませんか。

 ブラジルに単身赴任していたときによくかよっていた「ガレート・ペキン」を思い出すなぁ。

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 「ひとりです」と入った店内には先客は無し。

 「どこでもどうぞ」と言われたので、右手壁際のテーブル席のひとつに座らせてもらった。

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 各テーブルには写真付きで全16ページある立派なメニューが置かれている。

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 まずは「瓶ビール」(中瓶517円)をアサヒでもらって、それを飲みながら、ゆっくりとメニューを選ぶことにした。

 注文が決まったらテーブル上のボタンを押して知らせる仕組み。

 「瓶ビール」はキリン一番搾りも選べるが、アサヒ・スーパードライの方がブラジルのビールに近い感じがして、アサヒを注文した次第。

 よく冷えたグラスと一緒に出してくれるのもブラジル流だねぇ!

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 料理メニューの主役は「ア・ラ・カルト」と書かれた、いわゆる『定食メニュー』のようだ。

 自分の好きな一品を選んで注文すると、ご飯、豆の煮込み(フェイジョン)、サラダは食べ放題となる。

 その筆頭に載っている店名と同じ「ビッグ・ビーフ」(2,145円)は、牛ランプステーキ(ビッフィ・ジ・アウカトラ)、鶏肉ささみ、豚肉のソーセージ(リングイッサ)、目玉焼き、ポテトフライがワンプレートに盛り合されたもの。

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 『定食メニュー』は次のページにも続いていて、こちらには私も大好きな「ドブラジーニャ(牛ハチノスの煮込み)」(1,848円)や「フェイジョアーダ」(1,584円)も載っている。

 これらが千円台後半の価格というのは、パッと見た目には高いような気もするが、なにしろフェイジョンやサラダが食べ放題ですからねぇ。

 どれか一品を注文したら、それでお酒のつまみから〆の料理まで完結すると思えば、とってもリーズナブルな値段だろうと思います。

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 ただし! とっても残念なことに『定食メニュー(ア・ラ・カルト)』が注文できるのは午前11時からとのこと。

 それでこの時間帯は、店は開いてるけどお客さんは少ない(というか私ひとり)なのか。

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 「ア・ラ・カルト」が4ページ続いた後のページが「単品」のページで、その右側には、なんとブラジル風の丼物が7種類ほど。

 なるほどなぁ。ブラジルの社員食堂でも、ワンプレートに、ご飯やフェイジョン、サラダ、主菜と、一緒くたに盛り上げていたもんなぁ。

 そのうつわがワンプレートではなくて、丼になっただけってことか。

 でも器が変わっただけで、なんだか美味しそうに見えるから不思議だよねぇ。

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 次のページが「LANCHES(ランシス)」と書かれた『サンドイッチ』のページで、20種類ほどのバーガー型のサンドイッチが並んでいる。

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 その次の「SALGADOS(サウガードス)」は『ブラジル風コロッケ」のページ。

 こちらにはコシーニャやボリーニョの他、パステルも。

 これらもまた、いいつまみになるんだよなぁ。

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 ページをめくると、ドカーンと「ハバーダ(牛テールの柔らか煮)」(定食2,310円、単品1,727円)が現れて、その右側がいよいよ「おつまみ」だ。

 定番の「ポテトフライ(バタタフリッタ)」(462円)の他に、「キャッサバ芋フライ(マンジョッカフリッタ)」(682円)もあるのが、うれしいではありませんか。

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 さらに「おつまみ」のページは続き、ここにはカップの「フェイジョアーダ」(979円)なども並んでいる。

 その下が「食べ放題(ライス、フェイジョン、サラダ)」で、これが1,320円。

 「ア・ラ・カルト」のところで主菜を選ばずに、この「食べ放題」だけを注文することもできるんですね。

 さらにその下がデザートで、右のページはソフトドリンク。「インカコーラ」(355ml缶220円)や、各種ガラナなどがあるようだ。

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 そして最後のページが、ソフトドリンクの続きとアルコール飲料。

 アルコール飲料は「カイピリーニャ」(748円)、「瓶ビール」(中瓶517円)、「生ビール」(S350ml・473円、M500ml・517円、L700ml・979円)の3種類しかないんだなぁ。

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 そう思いながら、横のポスターを見てみると、ここに「ブラックニッカ樽詰めハイボール」(420円)を発見。アルコール飲料は全部で4種類ってことだ。

 ブラジルではとっても安い「カイピリーニャ」が、日本だとどこで飲んでも高いのがとっても残念です。

 日本ではもとになるカシャーサそのものが高いから、仕方ないよねぇ。

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 じっくりとメニューを確認してから注文したのは、ブラジルでも定番の「ポテトフライ(バタタフリッタ)」(462円)である。

 前述の「ガレート・ペキン」では、まずこの『バタタフリッタ』が、無料のお通しとして出されてたよなぁ。

 ブラジルのどこの酒場にも、たいてい『バタタフリッタ』は置かれていて、最初のつまみとしてよく食べたものだった。

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 その『バタタフリッタ』で1本目の瓶ビールを飲み干して、2本目としてキリン一番搾りをもらった。

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 2本目のビールに合わせるつまみとして、サンドイッチメニューの中から「ホットミックス」(418円)と書かれた『Misto Quente(ハムとチーズ)』を注文した。

 ブラジルにいるとき、社員食堂の朝食で、この「ミストケンチ」か「モルタデーラ」(写真右上、517円)がよく出されていて、それをうちに持ち帰って酒のつまみにしたりしていたのだ。懐かしいなぁ!

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 その「ホットミックス」は、英字新聞風のバーガー袋に包まれてやって来た。

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 バーガー袋の一端を持ち上げて中を見ると…、あららぁ、ほんわりと温かくて美味しそう。

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 このパンは、ブラジルでは「パォン・フランセース」と言って、直訳すると「フランスパン」。

 しかしながらその実態は日本のコッペパンのような感じで、パンの表面は硬くないのです。大きさもコッペパンぐらいですね。

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 ガブッとかじると、中にはたっぷりのハム。これがいいつまみになるんです。

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 とろぉ~りチーズも現れた。

 「ミストケンチ」や「モルタデーラ」などの、ブラジルでは朝食の定番のようなパンも、日本だとブラジル料理店に行かないと食べられないですよねぇ。

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 10時半を過ぎるとお客さんも増えてきたが、日系ブラジル人や外国の方が多くて、完全なる日本人は私だけのようだ。

 店員さんも日本語は話せるものの日系ブラジル人らしく、店内にはポルトガル語が飛び交っている。

 いやぁ、ブラジルにいるような感覚におちいりますねぇ。

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 最後にもう一品、『土・日のみ』と書かれた単品メニューの中から、「牛串刺し」の小さいほう(写真左、440円)をもらって、砂糖抜きの「カイピリーニャ」(748円)で締め括ろうと思ってたんだけれど、残念ながら今日は「牛串刺し」の大きいほう(写真右、737円)しかないとのこと。

 こちらのほうが、大きさ的にはブラジルでよく行ってた屋台のシュハスキーニョ(焼肉串)には近いんだけど、残念ながら、もうそんなに食べられそうにないので、今日はここまでとした。

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 正午前まで、2時間近く楽しんで、今日のお勘定は1,914円でした。どうもごちそうさま。

 次に来たときには「ア・ラ・カルト」でガッツリといきたいですね!

店情報YouTube動画

《令和6(2024)年2月18日(日)の記録》

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店情報: 「ビッグビーフ(Big Beef)」(西小泉)

  • Big Beef 店名: Restaurant Big Beef
  • 電話: 0276-55-1264
  • 住所: 370-0532 群馬県邑楽郡大泉町坂田2-16-1
  • 営業: 09:00-21:00、無休
  • 場所: 東武小泉線・西小泉駅から徒歩3分(246m)
  • メモ: 2017年(平成29年)創業のブラジル料理店。店内に置かれているメニューブックには料理の写真と詳細説明あり。公式メニューサイトあり。
    〔料理〕
    《定食(ご飯、豆の煮込み、サラダ食べ放題)》ビッグ・ビーフ2,145、ミックス焼肉2,145、牛イチボ肉ステーキ(オニオン又はガーリック)2,310、ブラジリアンビーフジャーキーライス1,958、スモークソーセージ1,452、牛リブオーブン焼き1,848、豚リブオーブン焼き1,738、牛リブオーブン焼きオニオン入り1,694、豚リブオーブン焼きオニオン入り1,584、牛肉パルメジャーノ1,848、鶏肉ササミパルメジャーノ1,540、牛肉ステーキかつ1,694、鶏肉ささみステーキかつ1,430、牛・コメルシアール1,694、ポーク・コメルシアール1,584、チキン・コメルシアール1,584、鶏肉焼き1,518、ハバーダ(牛テール煮込み)2,310、ドブラジーニャ(牛ハチノスの煮込み)1,848、牛リブとキャッサバ芋の煮込み1,958、フェイジョアーダ1,584、パンケッカとミックス串1,584、牛リブ・ジャガイモ・ニンジン・トマトの煮込み1,694、野菜入り卵焼き&鶏肉ささみステーキ1,518、魚フライ(スズキ)1,694、ラザニア(パスタ又はナス)1,584。〈土日のみ〉牛イチボ炭火焼セット2,310、ミックス炭火焼きセット1,925、ニョッキーイタリアン料理&串刺し1,584。
    《単品(土日のみ)》牛串刺し737・(小)440、キーベ・クリームチーズ入り957、焼きチーズ737、シュラスコチーズ737、ニョッキーイタリアン料理979。
    《丼物》シュラスコ・チーズ丼1,078、牛リブオーブン焼き丼1,078、豚リブオーブン焼き丼935、牛&ソーセージ丼979、チキン&ソーセージ丼935、魚フライ丼979、牛ステーキかつパルメジャーノ丼1,078。
    《サンドイッチ》チーズビッグビーフ1,408、ダブルベーコンバーガー1,287、チーズサラミ957、チーズツード1,045、チーズみじん切りチキン924、チーズみじん切り牛ステーキ1,012、チーズバーベキュー1,210、チーズカツバーガー924、チーズベーコン935、チーズソーセージ814、チーズパイン814、チーズサラダ792、チーズエッグ869、チーズチキン792、牛リブサンド704、豚リブサンド594、豚ロースサンド594、ブラジルハムモルタデーラ517、ホットミックス418、ウインガラナ・フライドポテト308。
    《ブラジル風コロッケ》キーベ385、チキンコロッケ(ジャガ芋)385、チキンコロッケ(キャッサバ芋)385、ピザコロッケ385、牛ひき肉入りコロッケ385、牛リゾレス385、バカリアウコロッケ484、ミニバカリアウコロッケ(8個)1,254、ミニチキンコロッケ(8個)1,210、3種類のミニコロッケ(9個)1,210、4種のミニコロッケ(12個)1,628、牛引き肉とゆで卵入りコロッケ385、ミニチーズコロッケ(6個)429、エスフィーハ(牛ひき肉入りオーブン焼き)385。
    《パステル》パステルスペシャル737、牛ひき肉パステル462、牛ひき肉とチーズパステル528、とろけるチーズ入りパステル462、ピザ風パステル462、刻みチキンとクリームチーズパステル528、ヤシの実と刻みチキンパステル594、牛リブオーブン焼き・オニオン・チーズパステル682、デザートパステル528。
    《単品・おつまみ》ハバーダ(牛テール煮込み)1,727、ドブラジーニャ(牛ハチノスの煮込み)1,265、ポークリブオーブン焼き1,364、牛リブオーブン焼き1,617、牛イチボ肉とオニオン炒め1,617、牛リブ・キャッサバ芋・トマトの煮込み1,397、スモークソーセージとオニオン炒め858、牛リブ・ジャガ芋・ニンジンのトマト煮込み979、ポテトフライ462、ミックス肉かつ串刺し462、ポレンタ(コーン料理)フライ539、キャッサバ芋フライ682、バナナカツフライ462、ブラジリアンビーフジャーキーライス1,298、豚の皮748、パンケッカ407、魚フライ1,210、ラザニア(パスタ又はナス)979、フェイジョン352、フェイジョアーダ979、サラダ単品407、サラダ食べ放題704、食べ放題(ライス、フェイジョン、サラダ)1,320。
    《ブラジル風デザート》カラフルジェラチン330、コンデンスミルクプリン308、ホワイトカスタードプリン330、タピオカ(チーズ・サラミ | ココナツ・コンデンスミルク | フレッシュチーズ・グアバ | ピザ)539、チュロス(1本)308・(5本)1,210。
    〔飲物〕
    《ソフトドリンク》ウインガラナ(350ml)121・(2L)429、アンタルチカガラナ(350ml)143、フナダガラナ(600ml)264・(2L)506、スプライト(350ml)132、ファンタ(350ml)132、ココナッツジュース(350ml)209・(520ml)275、インカコーラ(355ml)220、コーラ(350ml)143・(500ml)176・(700ml)220、おーいお茶(500ml)143、マグアリーネクター(パッションフルーツ | カジュー | グアバ | マンゴー)(1L)429、生ジュース(パッションフルーツ | カジュー | グアバ)363・(クプアス | アサイー)539、ナチュラルジュース(レモン | パイナップル)429、アボカドジュース539、ホットコーヒー121、カフェラッテ242。
    《アルコール》カイピリーニャ748、瓶ビール(アサヒ | キリン)(中瓶)517、生ビール(S350ml)473・(M500ml)517・(L700ml)979、ブラックニッカ樽詰めハイボール420。
    (2024年2月調べ)

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100カメを100年食堂で … 「森田食堂(もりたしょくどう)」(呉)

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 呉の焼き鳥屋の元祖、1951年(昭和26年)創業の「本家 鳥好」を出て、やって来たのは、本日2度めとなる「森田食堂」だ。

 今夜は、NHKの「100カメ」で、『100年食堂』が放送される日なので、もし入れたら、みんなと一緒に「森田食堂」で見たいのだ。

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 幸いにもまだ数席分の空席が残っていたので、そのひとつに座らせてもらって、まず注文したのは「むぎ焼酎(水割)」(500円)である。

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 つまみとして「親子丼」(600円)を注文すると、ほとんど待つこともなくやって来た。

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 どうですか、この「親子丼」! 「森田食堂」は丼物も美味しいのです!

 現在の時刻は19:43。番組はこの後、19:57~20:42の45分間の予定なので、「親子丼」をチマチマとつまみながら飲んでいたら、放送中につまみを追加注文する必要はないだろうと考えて、この「親子丼」を注文した次第です。

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 さぁ始まりました『100年食堂』。

 お店の人も含めて、店内の全員が入口近くに置かれたTV画面に注目である。(上の画像は、放送当日にハルコさんがXに投稿してくださっていたものです。)

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 番組の冒頭から、いきなり『ポンッ』という、「森田食堂」でのビールの栓抜きのシーンが登場し、店内のみんなも大喜びだ。

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 番組では、『兵庫の中華そば屋』、『広島の大衆食堂』、『青森のそば屋』、『香川のうどん屋』、『東京の洋食屋』の5軒が紹介され、『広島の大衆食堂』としての「森田食堂」の出番は、『兵庫の中華そば屋』に続く2番めにやって来た。

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 お店側の登場人物は、お店を切り盛りしている3人の女性。

 店主のスズコさんと、店主の義妹のノリコさん、そして店主の娘のハルコさんである。

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 「100カメ」というだけあって、店内のあちこちにカメラが設置され、普段は見ることができない、朝6時半からの調理の様子も拝見することができました。

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 入口横の冷蔵陳列ケースに並ぶ手作りの家庭料理は20種類以上。

 全部で200人前の料理を作るんだそうです。改めてすごいことですよねぇ!

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 店は朝8時半に開店! のれんを出しているところも初めて見たなぁ。

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 さらに番組では『老舗の商売道具』として、「森田食堂」の3つの道具も紹介されました。

 その1が、『ポンッ』という心地良い抜栓音を響かせる栓抜き。

 栓抜きの先端がギュッと曲がっているのがポイントです。

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 その2がそろばん。見慣れてて当たり前のように感じてたけど、このそろばん、70年も使い続けてるんですねぇ。

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 その3は、これまでまったく知らなかった46年モノの氷冷式冷蔵庫の存在。

 上の段に入れた板氷で、下側の冷蔵庫内を冷やすもので、ナスやニンジン、漬物などの野菜類は、基本的にここで冷やしているそうだ。

 毎日、氷入れの左端に新しい板氷を1枚ずつ追加していくことで、庫内の温度が一定に保たれている。

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 店の人気メニューももちろん紹介されており、一番人気は、店頭にも『名物』として掲示されているとおり、なんといっても「湯豆腐」(300円)である。

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 そして、こちらは私も初めて知ったんだけれど、入口横の冷蔵陳列ケースに並んでいる『選べるおかず』の中での一番人気は、「たまご焼き」(150円)なんですって!

 今まで食べたことがなかった気がするなぁ。ぜひ食べてみなければ!

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 もちろん『呉のすずさん』のことも紹介されてましたよ。

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 それにしても、この店のことが紹介されている番組を、この店の店内で、みんなで一緒に見るというのは、とっても盛り上がって面白いね。

 何台もの小さなカメラが、店内のあちこちでずっと回り続けているから、店の人たちもお客さんたちも、カメラを意識することなく、ものすごく自然体で映っているのもいい。

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 番組が一段落したところで、最後にもう1杯、「むぎ焼酎(水割)」(500円)のおかわりをもらって締めくくる。

 食堂や酒場において、100年を超えるほどの老舗であるということは、それだけでとても素晴らしいことなんですね。

 大勢のお客さんたちからの信頼を得続けられない限り、長続きする店にはならないですもんねぇ。

 そんなことを改めて認識させてくれた番組でした。

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 そろそろ閉店時刻という、午後9時前まで過ごさせてもらって、今宵のお勘定は1,600円でした。

 いやぁ楽しかった。いい番組を作っていただき、ありがとうございました。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和7(2025)年1月14日(火)の記録》

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音戸の牡蠣に音戸の酒 … 本家「鳥好(とりよし)」(呉)

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 1913年(大正2年)創業の老舗大衆食堂「森田食堂」での昼呑みを終えて、駅前のホテルにチェックインし、夕方5時半の開店時刻を目指して向かったのは、呉の焼き鳥屋の元祖、1951年(昭和26年)創業の「本家 鳥好」だ。

 前回来たのが、ブラジルから一時帰国していた2014年(平成26年)11月20日のことだったので、実に10年ぶりである!

 なかなか来れなくてごめんなさい。

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 カウンター席の一角に座り、最初の注文は決まっている。

 「生ビール(中)」(600円)と「みそだき」(1本200円)である。

 「みそだき」は2本いただいた。

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 この店が元祖で、呉の名物でもある「みそだき」は、鶏皮をグツグツと煮込んだもの。

 店が創業した頃は、まだ戦後の復興期の真っ最中。

 ブロイラーなどはまだない時代で、卵を産まなくなった親鶏などが主役だったそうだ。

 その親鶏の硬い皮を、なんとか捨てずに食べる方法はないかと、試行錯誤して生まれたのが、この「みそだき」だったのだ。(詳しくは過去記事をご参照ください。)

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 あっという間に生ビールを飲み干して、続いては、昼呑みのときにもいただいた、呉は音戸の地酒、「華鳩はなはと」(600円)だ。

 昼は特純冷酒で、今回は上撰の熱燗である。

 熱燗にしたのには理由わけがある。

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 この店自慢の「かき串焼」(2本700円)をもらって、牡蛎酒を楽しむためである。

 この牡蠣が、これまた音戸産で、真水ではなくて海水で洗っているのが大きな特長。このため牡蠣が『水ぶくれ』しないし、旨みも逃げないのだ。

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 ここ「本家 鳥好」では、この音戸の牡蠣を、今いただいている「かき串焼」の他、「かき造り」(1,200円)や「かき天ぷら」(1,200円)、「かきフライ」(1,200円)、「酢かき」(700円)、そして事前予約が必要だが「かきなべ」といった料理で楽しめる。

 特に「かき造り」と「かき天ぷら」は、音戸産の牡蠣ならではの濃厚な旨みが、思いっきり堪能できる逸品なのである。

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 すぐに「華鳩」(600円)の熱燗もおかわりだ。

 音戸の牡蠣に音戸の地酒。合わないはずがない!

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 続いていただいたのは、呉の焼き鳥屋ならではの串類である。

 写真の左から順に、「串焼(たれ)」(1本200円)、「串かつ」(1本200円)、「串天」(1本200円)。

 いずれも素材としては『鶏ねぎま』で、焼くと「串焼」になり、衣をつけて揚げると、「串かつ」になったり、「串天」になったりする。

 同じ素材でも、調理法によって味わいと食感が変わってくるのが面白いよねぇ。

 これもここ「本家 鳥好」が元祖だが、呉の焼き鳥屋のほとんどで、さらには全国各地にある「鳥好」で、この食べ方を楽しむことができる。

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 せっかくなので「串かつ」に、「みそだき」の残りダレをからめていただいてみたのだが、これもまた旨し! ぜひお試しください。

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 店は現在、創業者の長尾一良ながお・かずよしさんから数えると三代目となる上瀬正智かみせ・まさとしさんが、奥様の寛子ひろこさんとお二人で切り盛りされている。

 10年前に来たときは二代目ご夫妻(上瀬弘和かみせ・ひろかずさん、久美ひさみさん)と三代目ご夫妻の4人で切り盛りされていたが、7年ほど前にバトンタッチされたそうだ。

 たいへん残念なことに、お母さん(久美さん)は2年前に、お父さん(弘和さん)は昨年(2024年)の11月に亡くなられたとのことです。

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 最後は、燗酒の中に旨みをたっぷりと出してくれた牡蠣を、箸でつまみ上げていただく。

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 お酒の色が変わるほどに旨みが出ているのが実に美味しいではありませんか!

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 ゆっくりと2時間ほど楽しませてもらって、今宵のお勘定は3,500円でした。

 どうもごちそうさま。

店情報前回) 《YouTube動画

《令和7(2025)年1月14日(火)の記録》

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