麦焼酎をボトルキープ … 「養老乃瀧(ようろうのたき)」(今治)

このところ出張でやって来ることが多い今治で、すっかりはまりつつある酒場が、1971年(昭和46年)創業の老舗酒場、「養老乃瀧 今治店」である。
ここは店頭の看板にもあるとおり、養老乃瀧グループの第795号の加盟店で、養老乃瀧株式会社の公式noteでも、「加盟店レジェンド列伝」の連載第1回めに登場したり、代表取締役・矢満田敏之氏のコラム「代表よもやま話」に採りあげられているほどの名店なのだ。

ところが!
店内に入ってそのメニューを見ると、養老乃瀧のグランドメニューの片りんは一つも感じられない。完全にこの店独自のメニューになっているのだ。

飲み物メニューに「養老ビール(中瓶)」(580円)が並んでいるところに、かろうじて養老乃瀧の存在を感じることができる程度。

今宵はその「養老ビール(中瓶)」からスタートした。
この「養老ビール」は、サッポロビールのOEM商品のようだ。

追いかけるように出されたサービスのお通しは「もずく酢」。
おろし生姜も載せられていて、もずく自体がとっても細くて短いのが特徴だ。
器ごと持ち上げて、そのフチからズズッと、ちょっとずつすすり込むのがいいよね。

そして! 「養老乃瀧 今治店」に来ると、絶対に注文すべき逸品が「鳥かわ焼」(430円)だ。
この店にやって来る常連さんたちも、ほぼ100%の確率で「鳥かわ焼」を注文している。
焼いている途中で、店主が「ニンニクは入れますか?」と聞いてくれる。
よほどのことがない限り、ニンニクは絶対に入れてもらったほうがいい。
ボンジリに近い部分を使っているという鶏皮そのものはもちろんのこと、仕上げにかけてくれるタレが、とにかく絶品なのである。

「養老ビール」を飲みきったところで、「黒よかいちボトル」(2,900円)をもらって、炭酸割りにする。
今回は、あと数日は今治にいる予定なので、ボトルキープしても飲みきれるだろうと思っているのだ。
ボトルのキープ期間は6ヶ月。炭酸水はポッカサッポロ業務用の「Ribbon タンサン(190ml瓶)」(150円)だ。
氷入りのグラスを出してくれながら、「スダチいる?」と聞いてくれたので、スダチも一切れ入れてもらった。
メニューには「黒よかいち」と書かれているが、正式な銘柄は「麦よかいち」のようだ。

カウンターの中には大きなメニューボードも掲げられているが、そこに書かれている内容は、手元のメニューにも載っているものだ。
とそこへ、いかにも常連さんらしき男性客が入ってきて、私のとなりに座るなり、女将さんから、「レンコン食べる?」という問いかけがあった。
さらに「鳥かわ焼」は、注文していないけど自動的に出された。これぞ常連さんといった感じである。

その「レンコン」(430円)がとても美味しそうなので、私もいただくことにした。
レンコンの穴にツクネを詰めて焼いて仕上げたものを、ポン酢醤油でいただく。
これまた旨いねぇ。
このところ、レンコンやゴボウといった根菜類の、自然な甘みと旨みにすっかりハマっています。

麦焼酎のソーダ割りのおかわりを作っていたら、「氷を足そうね」と大きな氷をコロンと入れてくれた。

食べ終えた「鳥かわ焼」のお皿には、「キャベツを3枚ほど入れたげよう!」と言いつつ、3枚どころか、たっぷりのキャベツを入れてくれて、美味しいタレも追加してくれた。
うわぁ~~っ、このところキャベツもすごく高いのに、申し訳ありません。
でもこのタレのかかったキャベツが本当に美味しいです。

3杯めの麦ソーダを作りつつ注文したのは「焼豆腐」(430円)。
近くに座っている三人連れが注文した「湯豆腐」(620円)も美味しそうだったのだが、けっこうボリュームもたっぷりなので、今回は諦めて「焼豆腐」にした次第。
焼豆腐は、ネギとカツオ節がトッピングされていて、ポン酢醤油でいただくもの。
ネギとカツオ節の下には、大根おろし、生姜おろし、ニンニクおろしも添えられていて、豆腐の下面の黒く焼けたところがとにかく旨い!
これは湯豆腐とはまた違う美味しさだね。

2本目の「Ribbon タンサン(190ml瓶)」(150円)をもらって、さすがに今日一日で焼酎の720mlボトルを飲みきることはできないので、ボトルキープ用にボトルに名前を書かせていただいた。

最初はお箸でいただいていた焼豆腐だけれど、豆腐がちょっと崩れてきたところで、添えられているレンゲですくうようにして、ポン酢醤油と一緒にいただくと、これまた美味しいですねぇ。
この食べ方のほうが正解かもしれない。

ゆっくりとたっぷりと2時間半ほど過ごさせてもらって、養老ビールのあとの麦ソーダは6杯。
今宵のお勘定は5,070円でした。どうもごちそうさま、
料理もお酒も、すべて美味しかったなぁ。幸せじゃ。
焼酎のボトルは半分ぐらい残っているので、早くも次回(明日?)が楽しみだ。
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