100カメを100年食堂で … 「森田食堂(もりたしょくどう)」(呉)

呉の焼き鳥屋の元祖、1951年(昭和26年)創業の「本家 鳥好」を出て、やって来たのは、本日2度めとなる「森田食堂」だ。
今夜は、NHKの「100カメ」で、『100年食堂』が放送される日なので、もし入れたら、みんなと一緒に「森田食堂」で見たいのだ。

幸いにもまだ数席分の空席が残っていたので、そのひとつに座らせてもらって、まず注文したのは「むぎ焼酎(水割)」(500円)である。

つまみとして「親子丼」(600円)を注文すると、ほとんど待つこともなくやって来た。

どうですか、この「親子丼」! 「森田食堂」は丼物も美味しいのです!
現在の時刻は19:43。番組はこの後、19:57~20:42の45分間の予定なので、「親子丼」をチマチマとつまみながら飲んでいたら、放送中につまみを追加注文する必要はないだろうと考えて、この「親子丼」を注文した次第です。

さぁ始まりました『100年食堂』。
お店の人も含めて、店内の全員が入口近くに置かれたTV画面に注目である。(上の画像は、放送当日にハルコさんがXに投稿してくださっていたものです。)

番組の冒頭から、いきなり『ポンッ』という、「森田食堂」でのビールの栓抜きのシーンが登場し、店内のみんなも大喜びだ。

番組では、『兵庫の中華そば屋』、『広島の大衆食堂』、『青森のそば屋』、『香川のうどん屋』、『東京の洋食屋』の5軒が紹介され、『広島の大衆食堂』としての「森田食堂」の出番は、『兵庫の中華そば屋』に続く2番めにやって来た。

お店側の登場人物は、お店を切り盛りしている3人の女性。
店主のスズコさんと、店主の義妹のノリコさん、そして店主の娘のハルコさんである。

「100カメ」というだけあって、店内のあちこちにカメラが設置され、普段は見ることができない、朝6時半からの調理の様子も拝見することができました。

入口横の冷蔵陳列ケースに並ぶ手作りの家庭料理は20種類以上。
全部で200人前の料理を作るんだそうです。改めてすごいことですよねぇ!

店は朝8時半に開店! のれんを出しているところも初めて見たなぁ。

さらに番組では『老舗の商売道具』として、「森田食堂」の3つの道具も紹介されました。
その1が、『ポンッ』という心地良い抜栓音を響かせる栓抜き。
栓抜きの先端がギュッと曲がっているのがポイントです。

その2がそろばん。見慣れてて当たり前のように感じてたけど、このそろばん、70年も使い続けてるんですねぇ。

その3は、これまでまったく知らなかった46年モノの氷冷式冷蔵庫の存在。
上の段に入れた板氷で、下側の冷蔵庫内を冷やすもので、ナスやニンジン、漬物などの野菜類は、基本的にここで冷やしているそうだ。
毎日、氷入れの左端に新しい板氷を1枚ずつ追加していくことで、庫内の温度が一定に保たれている。

店の人気メニューももちろん紹介されており、一番人気は、店頭にも『名物』として掲示されているとおり、なんといっても「湯豆腐」(300円)である。

そして、こちらは私も初めて知ったんだけれど、入口横の冷蔵陳列ケースに並んでいる『選べるおかず』の中での一番人気は、「たまご焼き」(150円)なんですって!
今まで食べたことがなかった気がするなぁ。ぜひ食べてみなければ!

もちろん『呉のすずさん』のことも紹介されてましたよ。

それにしても、この店のことが紹介されている番組を、この店の店内で、みんなで一緒に見るというのは、とっても盛り上がって面白いね。
何台もの小さなカメラが、店内のあちこちでずっと回り続けているから、店の人たちもお客さんたちも、カメラを意識することなく、ものすごく自然体で映っているのもいい。

番組が一段落したところで、最後にもう1杯、「むぎ焼酎(水割)」(500円)のおかわりをもらって締めくくる。
食堂や酒場において、100年を超えるほどの老舗であるということは、それだけでとても素晴らしいことなんですね。
大勢のお客さんたちからの信頼を得続けられない限り、長続きする店にはならないですもんねぇ。
そんなことを改めて認識させてくれた番組でした。

そろそろ閉店時刻という、午後9時前まで過ごさせてもらって、今宵のお勘定は1,600円でした。
いやぁ楽しかった。いい番組を作っていただき、ありがとうございました。
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