価格据え置きで奮闘中 … 立呑み「やきや」(荻窪)

仕事の帰りに荻窪「やきや」にやって来た。
店に着いたのは午後4時半。
この時間帯でも、すでに賑わっているのが、さすが「やきや」ですねぇ。
スルメイカの不漁に伴う価格高騰が続いているため、ちょっと心配していたんだけれど、「やきや」のメニューには変わりはない。

L字の立ち飲みカウンターの一角に立つと、すぐに「ホッピー」(セット360円)が出され、つまみには「珍味わたあえ」(330円)をもらった。
その名のとおり、スルメイカのイカワタ和えなんだけれど、塩辛とは違って、ほんのりと甘みが感じられるのが、呑み始めの一品目としてちょうどいいんだなぁ。
荻窪「やきや」以外では出会ったことがない逸品である。

「珍味わたあえ」で1杯めのホッピーを飲み終えて、「焼酎おかわり」(ナカ180円)と共に「いか刺身」(330円)を注文した。
「やきや」のスルメイカの刺身は、この「いか刺身」と「いかみみ刺身」(330円)の2種類。
スルメイカが不漁となって以来、『お一人様どちらか一品のみ』という限定付きとなり、おかわりもできない。
他には「げそわさ」(300円)も、生ではないけど刺身に近いかな。

私はこの「いか刺身」を、食べ終えた「珍味わたあえ」のタレでいただくのが好きなのだ。

まずは「珍味わたあえ」の甘みのあるタレに、少量のワサビを投入してかき混ぜる。

その上で、そのタレの中に「いか刺身」を一切れずつ絡めながらいただくのである。
さっきも書いたとおり、なにしろ「珍味わたあえ」は「やきや」にしかないから、この「いか刺身」の食べ方も、「やきや」でしかできないのである!

さらに3杯めとなるナカをもらって、つまみはこれまた「やきや」に来たら絶対に食べたい「自家製塩辛」(330円)だ。
『塩辛』なんだけど、あまり塩辛くなくて、非常にフレッシュ感があるイカ塩辛というのも、これまた「やきや」ならでは。
一度食べると病みつきになること間違いなしの逸品なのだ。

その「自家製塩辛」の強烈な『つまみ力』に、4杯めのナカももらって、ソト1・ナカ4で、ちょうどソトもなくなった。

とそこへ、となりのお客さんから「いかなんこつ焼」(330円)の注文が飛んだので、私も便乗注文した。
イカ軟骨というのは、イカの頭部の身の部分のこと。軟骨とは言うものの、骨っぽくはなくて、ちょっと硬めの身といった感じの、プリッとした弾力感が楽しめる。

そしてその「いかなんこつ焼」の焼き上がりに合わせて、2巡目となる「ホッピー」(セット360円)をもらった。

午後6時になって、女将さんと、そのお孫さんのカイト(海都)くんの2人で切り盛りしていた体制から、ヨーコさんとカイトくんの2人体制にチェンジしたところで、さらに「焼酎おかわり」(ナカ180円)と「いかげそ揚げ」(330円)を注文した。
「いかげそ揚げ」は、揚げ終えて大皿に盛られているものを、注文を受けてからお皿に取り分けてくれるので、あっという間にやって来る。
したがって常温の状態で出されるんだけれど、この衣の味付けがまた絶妙なんだなぁ。

この「いかげそ揚げ」で、通算7杯めとなるナカももらって、最後に8杯めとなるナカと一緒に注文した〆の一品が「めかぶ」(250円)。
「めかぶ」の旬は3月から4月。今が最も美味しい時季なのである。

ゆっくりと3時間ちょっと立ち飲んで、ホッピーがソト2・ナカ8に、料理が6品。
今宵のお勘定は3,700円でした。どうもごちそうさま。
いやぁ、今回もよく呑んだ、よく食べた。大満足じゃ!
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