2022年12月19日に発生した火事により、休業状態になっていた、仙台駅前の「丸昌」。
それから2年4ヶ月経った2025年4月12日に、まったく同じ場所に新築された新しいビルの1階での営業再開となりました。
どんな酒場に生まれ変わったのかなぁと、ワクワクしながら初訪問してみると、なんと! 店内の造りまでもがほぼ以前の「丸昌」のままで、懐かしいことこの上なし!
かろうじて空いていたカウンター席の一角に腰を下ろし、まずは『毎日10本限定、1組1本限り』という「サッポロラガー麦酒(赤ラベル)」(275円)があるかどうかを尋ねてみると、かろうじて最後の1本が残っていた。
大瓶ビールが275円で飲めるなんて、あり得ないですよねぇ。なんてラッキーなことでしょう。
すぐに「お通し」(319円)のキャベツと一緒にビールがやって来た。
「お通し」が319円というのは、ここ「丸昌」のつまみの中では、かなり高めの価格設定なのだが、「おかわりキャベツ」は11円。おかわりすればするほどお得になる一品なのである。
現在の時刻は午後1時過ぎ。まずはこの時間帯でも注文することができる「名物ホルモン皿」(264円)をもらった。
ホルモン皿というのは、モツの切り落としを根菜類と一緒に煮込んだ小さな『もつ煮込み』のこと。
朝の10時から深夜0時まで(金・土・祝前日は午前1時まで)、中休みなし、年中無休で営業している「丸昌」は、思いたったらいつでも飲める酒場なんだけれど、看板メニューでもある『もつ』の仕入れは毎日午後4時ごろ。
それから仕込みをするので、看板メニューの「モツ焼」や「串煮込み」を注文することができるのは、午後5時以降になってしまうのだ。
しかしながら、それまでの間も、このホルモン皿をはじめ、何品かのモツ料理を食べることができるのが嬉しいよね。
「ガツ刺身」(176円)などのモツ刺身類も、仕入れを待たずに食べられる一品のひとつ。
刺身と言いながらも生ではなくて、湯煎したり、低温調理したりして仕上げたモツ料理なのである。
ガツ(豚の胃)の一切れずつが大きくて美味しいよねぇ。
モツ料理を2品いただいたところで、ちょいと趣向を変えて「名物わかめから揚げ」(55円)を注文した。
宮城県東部石巻市から始まる三陸海岸でとれるワカメは、全国収穫量の約7割を占めてるほど。
そのワカメのから揚げが55円と言うんだから、これまた嬉しいではありませんか。
パリパリと芳ばしくて、これまたいいねぇ!
続いては『おでん』。なにしろ昼食も兼ねた昼呑みなので、たくさんいただきますよぉ~っ!
おでんもまた安くて、竹輪、玉子、大根、薩摩揚、蒟蒻、はんぺん、男爵、昆布、厚揚げの9品が、それぞれ1個66円。
今日は「玉子」と「厚揚げ」をもらった。
おでんの蒟蒻ももらおうかなぁ、と思っていたのだが、メニューに「田楽」(1本55円)というのがあったので、そちらを注文した。
この「田楽」も胡麻味噌ダレが旨いよねぇ。
そろそろ大瓶ビール(赤星)も無くなってきた。
となりの男性客が「白ハイ大ジョッキ」(506円)を、おかわりしながら飲んでいるので、「それって、普通の酎ハイなんですか?」と聞いてみると、「そうです、そうです。焼酎と炭酸だけなんですよ」とのこと。
よしっ。自分も焼酎+炭酸だけの、他の味が付いていないのが好きなんだ。
さっそくその「白ハイ大ジョッキ」をいただいた。
ちなみに普通の「白ハイ」は286円。この「白ハイ」も含む、すべての酎ハイ類が、+220円で大ジョッキになるのだ。
けっこうお腹もいっぱいになってきたので、つまみつまみした料理を注文しようと、メニューを眺めていて気になったのが「鮪の酒盗」(165円)。
カツオの酒盗はよく食べるが、マグロのは初めてだなぁ。
さっそく注文してみると、カツオとマグロの違いはよくわからなかったが、こっちもこっちで美味しいね。とってもいいつまみになります。
そしてここで「おかわりキャベツ」(11円)。さっきも書いたとおり、おかわりはなにしろ11円なので、おかわりしない手はないよねぇ。
となりの白ハイのお客さんが、「キャベツには卓上に置かれている『秘伝の味噌だれ』が合うんだということを教えてくれて…
それをかけてみると、確かに旨い!
やぁ~~っ、やばいなぁ。キャベツ+秘伝の味噌だれだけで、お酒が何杯でも飲めそうだ。
もう一つ、メニューを見ていて気になったのが「しねぇ肉」(165円)。
「しねぇ肉」ってなんだ??? と思いながら注文したんだけれど、硬めの食感の親鶏の肉で、これまたいいつまみになる。
「しねぇ肉」というのは秋田の方言で『少し固くて噛み切りにくい肉』ということなんだそうな。
ここ「丸昌」を運営している株式会社ドリームリンクの本社は秋田市。だから秋田方言の「しねぇ肉」も置いてるんですね。
とてもでっかい「白ハイ大ジョッキ」も飲みきって、お勘定をお願いすると、「お帰りの際には『味噌汁』を無料サービスしていますがいかがですか?」とのことで、もちろんそれもいただいた。
あららぁ。私のような汁好きの呑兵衛だと、この「味噌汁」をつまみに、もう1杯飲めそうだ。ありがたいよねぇ。
お勘定は2,123円でした。どうもごちそうさま。
そうそう。店頭の立て看板にも「生そば」(500円)とあるとおり、再開後の「丸昌」には、これまた秋田名物の「弥助そば」もメニューに加わったんだそうな。これもぜひ食べてみたいですね。
それにしても、「丸昌」が再開して、しかもこんなにも大人気で、本当に良かった。また来ます!
・店情報 (前回)
《令和7(2025)年6月3日(火)の記録》
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