岡山県内のみに17店舗 … 「成田家(なりたや)西口店」(岡山)

大衆酒場「鳥好 野田屋町支店」を出て、『せっかくの岡山なので、もう1軒、寄って帰ろうかな』と向かったのは、JR岡山駅西口から4分ほどのところにある「成田家 西口店」だ。
「成田家」は、岡山県内のみに17軒(その内1軒はテイクアウト専門店)を展開している居酒屋チェーン。今後きっと「秘密のケンミンSHOW極」等の地域紹介番組でも取り上げられるに違いない、と私は思っています。
そんな17軒の中で、岡山駅に最も近い「成田家」が、ここ「成田家 西口店」なのだ。
店に着いたのは午後8時半。
この店は午後9時半ラストオーダーの午後10時閉店なので、まだもうちょっとなら大丈夫だ。
店頭の喫煙所でタバコを吸ってるお客さんの横から店に入った。

今夜もほぼ満席状態の店内ながら、カウンター席に空席があって、そこに座ることができた。
店に入る前から注文するものは決まっている。「日本酒」(400円)の燗酒と、名物の「とり酢」(280円)である。
どちらも『注文するや否や』という感じで、あっという間に出されるのが嬉しいなぁ。
お通しのない「成田家」では、サッと出される「とり酢」が、最初のつまみとしても最適なのである。

「とり酢」は、ひとつかみの春雨を小鉢に入れて、その上に細かく切った蒸し鶏(カシワ)をのせ、刻みネギをトッピング。ポン酢醤油を回しかけ、小鉢の縁に練りガラシを添えたらできあがりという、わりとシンプルな料理だ。

これをグルグルっとかき混ぜていただく。
1軒めの「鳥好」でも「鳥酢」をいただいたので、これで今日2度めの「とり酢」なんだけれど、ポン酢醤油のさっぱりとした味わいということに加えて、同じ「とり酢」でも、店によってその内容がちょっとずつ違うということもあって、食べ飽きることはありません。
ここ「成田家 西口店」の「とり酢」は、ほんのりとミカンの風味が感じられるのもいいねぇ。

日本酒の銘柄は岡山の地酒「御前酒」。
蛇の目の一合おちょこに、表面張力まで注いでくれるのだ。

「成田家」のメニューも、「鳥好」と同様に品数が多くて、日本酒(400円)、焼酎(400円)、ビール(大瓶・生ともに660円)などの飲み物メニューから始まって、「とり酢」(280円)、「湯豆腐」(300円)などのつまみに、「刺身盛合せ」(750円)、「マグロ刺」(600円)などの刺身類、「とり串」(340円)、「かわ串」(400円)、「かもつくね」(400円)などの焼き鳥。

さらには「天ぷら盛合せ」(750円)や単品の天ぷら類、「鉄火巻」(450円)などの巻物。
一番下の段は、季節ごとに書き換えて追加される場所のようで、今日は「わらび煮付」(400円)や「たらの芽天」(430円)といった山菜類も並んでいる。「あなご巻」(450円)もいいですねぇ。
『1軒の酒場で、いろんな料理を楽しむことができる』というのが、岡山の酒場の大きな特長なのかなぁ。

「とり酢」を食べ終えたところで、「成田家」のもうひとつの名物料理である「湯豆腐」(300円)をもらう。
「成田家」の「湯豆腐」、やっぱり旨いなぁ。

なにしろ出汁ツユが旨いので、添えられたスプーンで豆腐とツユをいいバランスですくいながら、ツユまできっちりと飲みきることができるのだ。
というか、このツユこそが、他に類がないほど絶妙なつまみなのである。

さっくりと40分ほど楽しんで、今宵のお勘定は980円なり。
「ごちそうさまでした」と店を出ると、すでに店頭の照明が落とされていました。
やぁ美味しかった。大満足じゃ。
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