一昨年(2023年)の年末に来てから、ほぼ1年半ぶりの釜石出張。
絶対に来たかった酒場が、釜石駅前のサンフィッシュ釜石の2階にある「とんぼ」である。
前回の釜石出張の初日に、初めて入ってすっかりファンになり、釜石出張の最終夜にも、もう一度寄らせてもらったのだった。
店に着いたのは午後5時過ぎ。
先客はおらず、これまでの2回と同様に、L字カウンターの一番奥の席に座らせてもらって、まずは「生ビール(中)」(600円)をもらってスタートである。
この店のメニューはご覧のとおりで、飲み物のメニューしかなくて、料理は女将さんにお任せで出してもらうスタイル。
もし苦手なものや欲しいものなどがあれば、それを伝えておけば考慮してくれるのだ。
ところが!
今回はありましたねぇ、料理のメニュー。
しかしながら、そこに書かれているのは、「お通し500」、「おつまみ600~ 800~」、そして下のほうに「ジャンボシュウマイ4コ600、ギョウザ6コ500、その他……」。
基本的に前回までと変わらず、『女将さんにお任せ』ってことなんですね。
まず1品目として出してくれた「お通し」(500円)は、「ドンコのたたき(肝和え)」。
身そのものは割りと淡泊なんだけれど、肝と和えることで濃厚な旨みとなる上に、和えるのに使っている白味噌の味が素晴らしいなぁ。
ドンコというのは、三陸を中心に親しまれている魚で、正式な名称はエゾイソアイナメと言うようだ。
上の写真は、この建物(サンフィッシュ釜石)の1階にある魚屋さんで撮ったもの。
全長30センチぐらいで、見た目はナマズにも似てるよねぇ。
獲れたその日のうちだけ、生で食べることができるんだそうな。
そんな地元の名物食材を、お通しから出してくれるんだから、ありがたいよねぇ。
さらに!
追いかけるように出してくれた2品目が「ことし最後の生のメカブ」。
三陸のメカブの旬は3月~4月。5月になると一気に味が落ちるんだそうな。
で、今年は今日(4月22日)で、生のメカブの収穫は終了とのこと。そう聞くと、なんだかとっても愛おしく感じますよねぇ。
味付けなしで出してくれたものを、まずそのままでいただいて、次に地元・釜石の藤勇の醤油をかけ、最後のほうでちょっとミツカン味ぽんをかけていただいた。
生メカブ、いいですねぇ!
まだ「生ビール(中)」も残っているんだけれど、この新鮮なドンコと生メカブには絶対に日本酒だ!
ということで、これまた地元・釜石の地酒「浜千鳥」の熱燗二合(1,200円)をもらうと、最初の一杯は女将さんがお酌してくれた。ありがとうございます。
「とんぼ」は、1988年(昭和63年)11月、女将さんが47歳のときにオープンし、震災の影響で場所が変わって今に至っている。
創業から37年。「もう85歳よ!」と笑う女将さんは、背筋も伸び、動きもシャキシャキとされていて、とてもお元気。まったく85歳には見えません。
3品めのつまみとして出してくれたのは、自家製の「イカ塩辛」。
四日で食べ切れるくらいの量を毎週、作っているんだそうな。
塩加減が燗酒にはちょうどいい。
そこへ、いかにも常連さんらしき女性ひとり客が入ってきて、「今日は車で来てるから、食事だけでお願いします」という注文。
なんと、そんな注文もできるんですねぇ。
「今日はご飯は炊いてないから、他のを出すね」と女将さん。
シュウマイなど何品か出したあと、「にゅうめんも作ろうか?」との問いかけに、女性客もニッコリとうなずいた。
『おっ、もしかして?』とちょっと期待しながら待っていたら、予想どおり私の分も作ってくれました。
舞茸、エノキ、刻みネギ、そして玉子のシンプルなにゅうめんなんだけど、出汁ツユが美味しいこと!
その出汁ツユで思いっきり飲もうと、熱燗二合もおかわりした。
にゅうめんをすすり、出汁ツユをいただきつつ、合いの手にちょっと残ってる「イカ塩辛」をチビッとつまむ。っかぁ~~っ、燗酒が進むのぉ!
これまた常連さんらしき男性ひとり客も入ってきて、メカブとドンコを出した後、「東京の中華屋さんのシュウマイを取り寄せてて、美味しいと評判よ」と女将さんがオススメしていたので、自分もそのシュウマイを便乗注文した。
シュウマイは甘みがあって旨し。
一人前5個を、3個はそのまま何も味を付けずにいただいて、残る2個を酢コショウでいただいてみた。
酢コショウも合うねぇ。
最後は残しておいたにゅうめんのツユをつまみに、燗酒を飲みきって、完食完飲。
3時間近くゆっくりと過ごさせてもらって、今宵のお勘定は4,500円でした。
今回もまた大満足な一夜となりました。どうもごちそうさま。
釜石に来たら、絶対にまた来ます!
・店情報 (前回) 《YouTube動画》
《令和7(2025)年4月22日(火)の記録》
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