博多を経由して長崎へ … 居酒屋「桜(おう)」(浦上)他

日本の各地に『行きつけ』と言える酒場ができてきた。長崎だと、岩川町にある居酒屋「桜(おう)」。
この酒場の名物ともいえる「お刺身 一人盛り」は、この量でなんと638円だ!
盛り合わされているのは、タチウオ、フエダイ、クロ(メジナ)、ヒラス(ヒラマサ)、シビ(クロマグロの幼魚)、タコ、赤エビ、イカの8種類。

お皿を反転させて、後ろ側から見るとこんな感じで、1種類ごとに3切れ以上の刺身が盛り合わされているのがすごいよね。
ここの刺身は単品が418円、盛り合わせは「一人盛り」(638円)、「一~二人盛り」(858円)、「二~三人盛り」(1,408円)という3種類が選べる。
今から3年前、初めてここに来たときに、「どうする? 二人だから『一~二人盛り』か『二~三人盛り』にする?」なんて相談を同行者としていたら、それを聞いていた大将が、
「うちの刺し盛りは量が多いので、お二人だと『一人盛り』で十分だと思いますよ」
とアドバイスしてくれたのでした。

今日は、朝8時前の新幹線で東京駅を出発し、博多駅に着いたのは午後1時前。ほぼ5時間の行程だ。
博多駅でいったん途中下車して、ランチを兼ねた昼呑みにやってきたのは、これまた博多駅近辺では『行きつけ』とも言える、立ち呑み酒場「よかたい マイング店」だ。

店の奥の壁際に作りつけられたカウンター席の一角に腰を下ろして、まずは「サッポロラガービール(大瓶)」(638円)と「鶏皮ポン酢」をたのもうとしたら、「鶏皮ポン酢」がメニューにない!
注文を取りに来てくれているおねえさんに聞いてみると「(メニューから)無くなった」とのこと。それは残念。けっこう好物だったのになぁ。

代わりに注文したのが博多名物の「酢もつ」(330円)だったのだ。
「鶏皮ポン酢」もそうだけど、この「酢もつ」も、ちょっと酸っぱいのが、飲み始めの最初のつまみとして、ちょうどいいよねぇ。

ビールを飲みつつ、改めてメニューをながめていると、なんと高知にしかないと思っていた「ちくきゅう」(308円)が載っていたので、さっそく注文した。
普通サイズの竹輪と、細めのキュウリの組み合わせだけど、これはこれでいいつまみになるよねぇ。

大瓶ビールを飲み切って、続いて「麦焼酎水割り」(253円)を、「濃いめで」と頼んだら、ほぼロック。さすが九州だ。
でもやっぱり、焼酎は濃いのが美味しいよねぇ。
焼酎が安いのも九州ならではだ。

その焼酎のつまみには、おでんの「玉子」(132円)と「ごぼう天」(165円)。
焼いたトビウオ(あご)からとった、うまみの強い出汁が、博多のおでんの大きな特徴。美味しいよねぇ。

あっという間に予約している特急の時間がやってきて、「よかたい」のお勘定は1,826円。PayPayで支払って店を出た。どうもごちそうさま。
博多駅で1時間ほどの昼呑みタイムをとっていたんだけれど、1時間ではまったく足りなかったねぇ。次回からは2時間ぐらいは博多駅で過ごせるようにしよう。
しかしながら、今夜は居酒屋「桜(おう)」を予約していることを考えると、このくらいの量がちょうどいいかもね。なにしろ「桜」がボリュームたっぷりだから!(笑)

で、長崎に到着して、居酒屋「桜」の店頭で夕方6時の開店を待って、開店と同時に入ったのでした。

取っておいてくれた、直線カウンター席5席分の一番奥の席に腰を下ろし、まずは「生ビール中」(528円)からスタートするのも、この店の定番。

一緒に出してくれた「お通し」(275円)は、マグロのヅケと刻んだオクラ。
居酒屋「桜」は、毎回変わる「お通し」も凝っていて、珍しいものが多いのだ。
この『マグロのヅケ』と『刻んだオクラ』の組み合わせもいいですねぇ。こんな食べ方があったか!

そして注文したのが、冒頭でご紹介したお刺身の「一人盛り」(638円)だったのだ。
あっという間に「生ビール中」を飲み切って、麦焼酎「壱岐ゴールド」(1杯473円・720mlボトル2,200円)をボトルでもらうと、氷と水も出してくれた。

水割り用のグラスも出してくれるのだが、多くの常連さんたちが最初に飲んだ生ビールのジョッキを使って焼酎水割りを作っているのを見て、何回か前から、私もそのやり方を真似している。
氷がたっぷりと入るし、一度に作れる量も多いので、何度も作り直さずに済むのがいいよね。
「壱岐スーパーゴールド」のアルコール度数は22度なので、ロックか、濃い目の水割りというのが、おすすめの飲み方だ。

その麦焼酎水割りの美味しさに引っ張られて、あんなに大量にあった刺身盛り合わせも食べきって、続いては「まぐろ目玉煮付け」(418円)を注文すると、注文を受けてから小鍋で煮込んで仕上げてくれた。
マグロ目玉といいつつも、その周辺のマグロカブトの部分も含まれていて、脂が多い部位なので、5回ぐらい煮直しながら下ごしらえしたんだそうな。
うぅ~~っ! これは魚のモツ煮込みだ。いや、豚モツや牛モツの煮込みが負けてしまうほどの素晴らしい『つまみ力』だ。これまた旨いねぇ!

とそこへ、大将が「これもどうぞ」と、イカゲソの料理を出してくれた。
なんじゃこれは? イカ塩辛のような外観だけど、色が塩辛じゃないよなぁ。
まずは一切れ食べてみると、ピリッと辛いイカゲソの漬物といった感じの味わい。
唐辛子で漬け込んだイカゲソなんだそうな。
『次に来たらこれも注文しなきゃ!』と思って、店内のメニューを改めて確認してみたんだけれど、ない! もしかすると試作中の料理なのかなぁ? 今後が楽しみだ。

ゆっくりと2時間半の酒場浴。今宵のお勘定は4千円ちょうどでした。
あぁ~~っ、超満腹、超満足じゃ。どうもごちそうさま。
・「桜」の店情報(前回) / 「よかたい」の店情報(前回) 《YouTube動画》
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