新しい店舗で営業再開 … 「やきや」(荻窪)

2025年8月27日(水)、再開発に伴う立ち退きのために6月末をもって閉店していた「立呑み やきや」が、新たな店舗での営業を再開した。
しかも新店舗の場所は、前のお店から通り1本分、荻窪駅に寄った通りの中。
住所で言うと、前の「荻窪5丁目29番4号」から「荻窪5丁目29番6号」へと、最後の「号」(建物の番号)が違うだけ。直線距離では25mほどしか離れていない。
今もまだ営業再開を祝う花が飾られている、開けっ放しの入口から、店内へと進む。

店内にはL字の立ち飲みカウンターがあって、ギュッと詰めない状態で10人ぐらい立てるだろうか。
「L」の形の左上が入口側で、「L」の下側が店の奥側である。

さらに「L」の下側のちょっとしたすき間に、ドラム缶を再利用した丸い立ち飲みテーブルが2個並んでいて、そこでも立ち飲むことができる。

6月末に閉店したときに、基本的に1品330円だったイカ料理が、新店舗では360円と、1割ほど値上げとなったが、料理の種類は前のまま。
強いてあげれば、「ねぶた漬」がなくなっている。

そうやって店内の様子や、カウンター上部に並んでいる短冊メニューを確認しているところへ、女将さんが「ホッピー」(380円)を出してくれた。
女将さんは常連さんたちの好みの飲物をよく覚えていて、注文しなくてもスッと出してくれるのだ。ありがたいことですよねぇ。

つまみの1品めとして、「珍味わたあえ」(360円)をもらった。
やぁ、この味、この味。何も変わっていないのが嬉しい限り。
そういえば前の店では、入口から見ると右手側に立ち飲みカウンターがあったが、新しい店では左側。
店の奥側に女将さんがいて、入口近くの焼き台のところにお孫さんのカイト(海都)くんがいるという体制は変わらないのだが、客席側から見ると、前は左側が女将さん、右側がカイトくんだったのに、新店ではその逆。左にカイトくんがいて、右に女将さんがいるというのが何だかとっても新鮮な感覚だ。

「珍味わたあえ」を食べ終えたところで、「焼酎おかわり(なか)」(180円)をもらって、次なるつまみは「いか刺身」(360円)である。

この「いか刺身」に添えられているワサビを、食べ終えた「珍味わたあえ」の残りダレの中に投入し…
(店舗再開の喜びに手元も震えているからか、写真がブレていたり、ボケていたりですみません。)

それをグリグリッとかき混ぜてから、「いか刺身」を一切れずつ投入して、絡めていただく。
とにかくこれがうまいんだ。
最初の「珍味わたあえ」から、2品めの「いか刺身」というこの流れ。残念ながら「やきや」でしか楽しめないんだよなぁ。いやぁ、再開してくれて本当にありがとう!

さらに「焼酎おかわり(なか)」(通算3杯め)をもらって、「いかげそ揚げ」(360円)だ。これも絶対に食べたいよねぇ。
前のお店はトイレが共同だったんだけど、ここは店の奥に店独自のトイレがある。
さらにその横には2階へと上がる階段もあるが、さすがに2階の営業はしていない。
焼き台や煮込み鍋、「串刺フランク」用のホットプレートなどは、前の店舗のものをそのまま引き継いでいるが、生ビールサーバーと、日本酒の燗付け器は、この機に新替えしたそうだ。

ご常連さんたちとの話も盛り上がり、ここで通算4杯めとなる「焼酎おかわり(なか)」をもらう。
酎ハイグラスに半分ぐらいのこの焼酎の量が、ちょうどいいよねぇ!
毎日のようにやって来ているご常連さんも、「やきや」が閉まっていた2ヶ月間は、「晩杯屋 荻窪北口店」などでしのぎながら、なんとか過ごしておられたんだそうな。
そして、新しい「やきや」開店と同時に、みんながドンと帰ってきた。
前より店内がちょっと狭い分だけ、みなさんとの距離感はより縮まったように感じるなぁ。

ソト1・ナカ5の5杯めとなる「焼酎おかわり(なか)」をもらって、満を持して注文したのは「自家製塩辛」(360円)。
これまた「やきや」に来たら必ず食べなきゃならない逸品だ。
あぁ~。これは旨いよねぇ!

ゆっくりと2時間ほど立ち飲んで、今宵のお勘定は2,540円でした。どうもごちそうさま。
営業再開、改めておめでとうございます。そして、ありがとうございます。本当に嬉しい!!
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