夏野菜と錦爽鶏を堪能 … 炭火焼鳥「とさか」(清水)

清水駅近くのホテルにチェックインを済ませ、同行のYさんと共に夕食に向かったのは、駅からもほど近い「炭火焼鳥 とさか 清水駅前店」である。

ここを初めて訪れたのは、昨年(2024年)の11月のこと。
その時に体験した、ストップと言うまで注がれるホッピーの「なか」の濃さと、呑兵衛の体を労わるような旬野菜の旨さにすっかり心奪われ、先月には埼玉の川口本店まで「聖地巡礼」に伺ったほど。
「清水駅前に、おすすめの酒場があるんだよ!」と、今回は自信を持ってYさんをお誘いした次第である。

午後5時過ぎに暖簾をくぐると、月曜日だというのに1階席はすでにほぼ満席。
活気あふれる厨房を横目に、我われ二人は2階のテーブル席へと案内された。

まずは何はともあれ「ホッピーセット(白)」(418円)からスタートだ。
この店の真骨頂は、なんといっても焼酎の『ストップ制』にある。
店員さんが目の前で注いでくれる焼酎を、今日はジョッキの8割ほどという、かなりの濃さで「ストップ!」。
わずかばかりの隙間にソトを流し込んで、乾杯である。
ッカァ~~ッ! これこれ、この胃にズドンとくる濃さが「とさか」なんだよねぇ。
ジョッキに刻まれた「日本に酔っぱらいを増やしたい」という運営会社社長の志に、今宵もしっかりと応える覚悟が決まる。

すぐに出される「お通し」(319円)は、博多の『がめ煮』を思わせる根菜の煮物。
しっかりと出汁の染みた根菜を噛みしめると、やはりこの店は「野菜が旨い」という確信が深まる。
さらに、サービスで出される「大根おろし」はおかわりし放題。これに醤油をひと回ししてつまむのが、またいい口直しになるんだよねぇ。

お通しをつまみつつ、今日の日替りメニューを吟味し、まずは「ゆでたて枝豆」(418円)を注文。

さらに魚介系からは「おまかせなめろう」(638円)と「はんぱ鮮魚のカルパッチョ」(528円)をチョイスした。
「とさか」は焼鳥が看板だが、実は魚も侮れない。新鮮な身の旨みが、ホッピーの強い焼酎を柔らかく受け止めてくれる。

あっという間に1杯めのホッピーが空になり、2杯めとなる「なか」(220円)を注文。
もちろんこれも「ストップ」と言うまでなみなみと注いでもらう。

続いての注文は、野菜料理の真骨頂、「ズッキーニとパプリカのぬか漬け」(319円)と「夏野菜のあげびたし」(429円)だ。

ズッキーニをぬか漬けにするというセンス、そして揚げ浸しにされた夏野菜の、宝石のように美しい色合い。

目に鮮やかで、食べて健やか。野菜の美味しさを引き出す丁寧な仕事には、本当に恐れ入るよねぇ。

ここで、今日の日替りメニューで一際目を引いた「錦爽鶏の一夜干し」(352円)をお願いする。
「これ、なんて読むんだろうね?」とYさんと話しつつネットで調べてみると、愛知や千葉などで生産される銘柄鶏とのこと。
店内で手さばきされているというこの鶏は、旨みがギュッと凝縮されていて、噛むほどにジューシーな脂が広がる。
これはもう、酒が進まないわけがないよねぇ!

それぞれ3杯めとなる「なか」(220円)をもらい、合わせるつまみは「豆苗のナンプラー炒め」(363円)。
この3杯のホッピーで、もうすっかりいい気分になってしまった。
何しろここのジョッキは大きめで、しかも「ナカ」がこの量である。普通ならここで打ち止めなのだが、まだ瓶の「そと」が少しだけ残っている。

「これを残して帰るわけにはいかないよねぇ」と、自分を納得させて4杯めの「なか」(220円)を注文。

最後の一手に選んだのは「ラム酒で漬けたいちじくバター」(418円)だ。

ラム酒の芳醇な香りと、いちじくの甘み、バターのコク。
これがまた、ホッピーの最後の1杯を締めくくるのに、最高にいいつまみになったよねぇ。

「とさか」には時間制限なんて無粋なものはない。
気がつけば、ゆっくりと、そしてたっぷりと2時間半ほど楽しませてもらった。

今宵のお勘定は二人で6,259円。一人あたり3,130円である。
この濃密な時間と美味しい料理を味わって、このお値段。本当にありがたい話である。

店を出ると、清水の夜風が火照った顔に心地よい。
「美味しかったなぁ、大満足じゃ!」
明日への活力をしっかりとチャージした清水の夜となった。
どうもごちそうさま。
(食べログ) 炭火焼鳥 とさか 清水駅前店 (焼き鳥 / 清水駅、新清水駅)
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