出汁の旨みに酔う一夜 … 「赤ひげ 姉妹店」(新開地)

神戸初日の立呑み処「いちよし」での「鴨鍋」の余韻も冷めやらぬまま、神戸での二夜目は、やはりここに来ないわけにはいかない。
新開地のアーケード商店街のなかに佇む「赤ひげ 姉妹店」だ。

カウンター席の奥のほうに座り、いつものとおり「瓶ビール大」(560円)と「湯豆腐」(250円)でスタートだ。
この2品、もう完全にマイ定番になってますねぇ!

なにしろこの「湯豆腐」は、私にとっての「三大湯豆腐」のひとつ。
小鉢の中央に鎮座する豆腐と、その周りを満たす絶品の出汁ツユが抜群に旨いのだ。

とそこへ、同じ職場のYさんがやって来た。合流して店の一番奥、右手のテーブル席へと移動させてもらった。
このテーブル席に座るのは初めてだが、壁際のこの席だけ、壁にもたれて座ることができて、実に居心地がいい。新たな発見だ。

Yさんは「瓶ビール大」と「湯豆腐」に加えて、関東煮(おでん)の「大根」(150円)、「厚揚げ」(150円)、「ちくわ」(150円)でスタート。
早々に大瓶を空けた私は、「酒」(410円)を熱燗でお願いした。

ここの日本酒は、1743年(寛保3年)に地元・灘で創業した白鶴酒造の「上撰 白鶴 きりっと辛口」だ。
湯豆腐の出汁ツユとの相性もいいよねぇ。

ずらりと並ぶ短冊メニューの中に、「アサリ煮付」(250円)があるのを見つけて注文。
すぐにアサリの他に、昆布もたっぷりと入った一皿が届いた。
昆布とアサリ、両方の旨みが凝縮されており、酒が進んで仕方がない。

Yさんの追加注文は「海鮮かきあげ」(300円)の『出汁かけ』だ。
この店の天ぷらは塩添えも選べるが、私のオススメは圧倒的に『出汁かけ』。
天ぷらの衣が、旨みたっぷりの出汁を吸い込んで、まさに至福の味わいになるのである。

燗酒であったまったところで、「麦焼酎」(350円)の水割りをもらう。
Yさんは同じ「麦焼酎」をお湯割りで注文した。
麦焼酎の銘柄は、日本酒と同じ白鶴酒造の「世話女房」だ。

麦水割りに合わせるつまみは「かれい唐揚」(290円)。
このボリュームで290円という価格設定には、いつもながら頭が下がる思いだ。

今日は注文していないけど、『魚の造り(刺身)』も、ほぼいつも1品あたり400円か450円という価格設定なんだよなぁ。

テーブル席の仕切り壁の向こう側に座っていたYさんは、2杯めの麦お湯割りを飲み切ったところで退店。
Yさんは酒場でさっくりと楽しんだ後、コンビニで酒やつまみを買い込んで、ホテルの部屋でゆっくりと「部屋飲み」をして仕上げるのが習慣なのだ。(というか、むしろYさんの2時間ほどの飲み時間が普通で、私がちょっと『ながっちり』過ぎるんだろうな。)
ちなみにYさんのここでのお勘定は2,260円だったそうだ。

一人残った私は、もう少々この空間に浸りたく、3杯目となる麦水割りを注文。

そして、〆も兼ねたつまみとして注文したのが、久しぶりとなる「和そば」(290円)。
ちょっと大きめのお椀で供される「和そば」は、東京のとは違い、少し甘めの出汁が特徴だ。

その甘めの出汁以上に、さらに甘みが際立つ『お揚げ』が実に見事。

途中で卓上の一味唐辛子をパラリと振りかければ、甘みの中にピリッとした刺激が加わり、味の輪郭がさらに鮮明になる。

ゆっくりと、そしてたっぷりと3時間ほど。
新開地の活気と出汁の旨みに包まれた今宵の私のお勘定は3,100円。
期待を裏切らない、素晴らしい「酒場浴」となった。
どうもごちそうさま。















































































































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