イカ主要3部位を堪能 … 「やきや」(荻窪)

仕事帰りの金曜日。一週間の締めくくりに足が向くのは、やはり荻窪の「やきや」だ。
現在の店舗は、去年(2025年)8月に、これまでの店舗のすぐ近くに移転し、新装開店したもの。
店に到着したのは午後4時23分と、まだちょっと早めの時間帯だったのだが、さすがは週末の金曜日。店内はすでにほぼ満員状態だ。

入口近くの3人めと4人めのお客さんが、少しずつ寄ってくれて、なんとかその間にもぐり込むことができた。
立ち位置が決まるとすぐに女将さんがスッと出してくれる「ホッピー」(380円)。

『注文せずとも出してくれる』という、この阿吽の呼吸こそが、長年通い続ける酒場の醍醐味ですよねぇ。
店の奥のほうで飲んでいるいつものご常連さんたちにもご挨拶させていただいて飲み始める。

ホッピーに合わせる最初のつまみも決まっている。
これまた私にとっての絶対的な定番、「珍味わたあえ」(360円)だ。
新鮮なイカワタのコクと、ほんのりとした甘みがホッピーを誘う。
クゥ~~ッ、これこれ! この味こそが「やきや」だ。

早々に1杯めのホッピーを飲み干し、「焼酎おかわり(なか)」(180円)をもらう。

続いて注文したのは「いか刺身」(360円)。
ここからが「やきや」における私の『重要儀式』である。

まずは「珍味わたあえ」の残ったタレに、刺身に添えられたワサビの一部を投入してグリグリとかき混ぜる。

そこに「いか刺身」を一切れずつ絡めていただくのだ。

ワサビの刺激とワタの旨みが一体となり、イカの甘みを最大限に引き出すこの食べ方は、もはや爆発的な旨さと言っても過言ではない。
5ヶ月ぶりの訪問だったが、「やっぱりこれだね!」という確信をさらに深めることとなった。
3杯めとなる「なか」もおかわりだ。

「珍味わたあえ」の残りダレの量はそれほど多くはないので、タレを食べつくした時点で、まだ数切れの「いか刺身」が残ってしまった。

でも大丈夫。ここからはワサビ醤油でいただく通常の「いか刺身」が楽しめるのである。
まさに『一粒で二度おいしい』を実感することができるよねぇ。

4杯めの「なか」をもらうと、これでホッピーのソトもなくなった。
ソト1・ナカ4の合計金額が920円なので、1杯あたり230円。毎回脱帽するばかりのコストパフォーマンスなのである。

その4杯めのホッピーに合わせて注文したのは「いかげそ揚げ」(360円)。
作り置きを皿に盛って出してくれるのだが、衣の味付けが絶妙で、冷めていても抜群に旨いつまみになるのだ。
冬の主役「いか大根」もぜひ食べたかったのだが、今シーズンは2月21日で終了したとのことで、残念ながら食べそこなってしまいました。
イカよりもイカらしいと言われるあの大根の味、来シーズンは絶対に逃さないぞ!

1ラウンド、ソト1・ナカ4のホッピーを飲み終えた後は、『熱燗と塩辛かなぁ』なんて考えていたのだが、ふと奥の壁に目をやると、そこに「一刻者ハイボール」(550円)の張り紙を発見。
『それもいいかもねぇ!』と、さっそくその「一刻者ハイボール」を注文した。

するとカイトくんが、「これ、もうすぐ販売終了になるっていう噂があるんですよ」と教えてくれた。
芋焼酎「一刻者」そのものは残るようだが、瓶ハイボールのアルコール度数9度という絶妙な濃さ、そして1本で2~3杯分楽しめるというこの適量感がなくなるのは、なんとも寂しい限りである。

合わせるつまみは、方針変更することなく「自家製塩辛」(360円)である。
太田和彦さんが「東京一」と絶賛したこの塩辛は、とにかくフレッシュで旨みが濃厚。
これまた荻窪「やきや」ならではの味わいなのだ。

今日の〆の一品として注文した「自家製塩辛」だったんだけど、あまりの旨さにパクパクと食べてしまい、「一刻者」を飲み切る前になくなってしまいそうな状況になってきた。

『どうしよう。もう一品、なにかもらおうかなぁ?』と考えているところに、新しく入ってきたお客さんから「いかみみ焼き」(360円)の注文が入ったので、私も思わず便乗注文。

結果として、胴体(刺身)、足(げそ揚げ)、耳(みみ焼き)と、スルメイカの主要3部位をすべて制覇することができた。

ゆっくりと2時間ほど立ち飲んで、今宵のお勘定は3,270円。
やぁ、美味しかった。どうもごちそうさま。
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